AAJUW総会:井川さん、長田さんに奨学金―海部優子さんの講演も

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 女子教育の向上、日米の文化交流、地域社会への貢献などを掲げ幅広く活動する大卒女性の非営利団体「AAJUW」(American Association of Japanese University Women、中山まさ子会長)は1月25日、キョウト・グランドホテルで44人の参加者を集め2009年度総会と、井川洋子さん、長田安代さん2人に対する奨学金授与式を催した。ゲストで元外務省外交員の海部優子さんが講演した。
 初めに中山会長があいさつに立ち、奨学金資金捻出のためのバザーなど諸活動の会員の協力に謝意を表した。「小さな会だが助け合って一生懸命会を作っている」と、労をねぎらい継続した支援を求めた。奨学金受賞者には、「優秀な方々なので、日米の懸け橋になる活躍を期待している」とエールを送った。

 奨学金授与式は今回で三十九回目。選考委員長の石井文子さんが受賞者の井川洋子さん、長田安代さんの略歴を紹介し選考理由を述べた。「何をしたいのか目的がはっきりしていて、『達成したい』という意欲が感じられる。自分の意見をはっきり言え、日本人女性として頼もしい」と称賛。それぞれに賞金1500ドルのチェックを贈った。
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 井川さんはモンテベロに生まれ、UCSDで学士号を、UCSBで修士号を修得。現在はUSCで2つ目の修士号を目指している。UCSBでは生物細胞科学工学を専攻し、ヘルス分野での管理行政を学んでいる。将来はコミュニティーでの健康と福祉に貢献するリーダーを育成する仕事に就くことを希望している。

 留学生の長田さんはフラトンカレッジで経済学を学び、UCLAに編入した現在はオーナースプログラムを取る。フラトンカレッジでは4つのクラブを結成、生徒会などで留学生としては過去に例のないの業績を成し遂げている。将来の目標は国連で開発・環境計画面で活躍し、また経済を通じて日本人が国際社会に貢献できるように手助けする指導者を目指し夢と希望を与えたい。

 受賞者があいさつし、受賞を機にますます勉学に励むことを誓った。各人、将来の夢や目標を力強く語り、理想の社会作りに貢献することを希望している。会員は前途を嘱望される2人の熱弁に感激の面持ちで「この人たちを選んでよかった」と胸を張った。

 海部さんの講演は、外務省時代を振り返り「日本社会における女性の役割と変化」をテーマに約50分間話した。入省当時、男女の雇用機会均等法が成立し女性の活躍が注目された中で、先駆者となり領事として海外に赴いた。男性社会の中で辛い思いもしながら、人一倍努力しキャリアを積んだ。出産や子育て、家庭との両立など女性特有の問題にも直面したが、夫に支えられて務めることができたという恵まれた環境を披露。時には、逸話も紹介し笑いを誘うなど、参加者は変化をつけた海部さんの講演に同情したり、笑ったりし、「励まされた」という声が多く聞かれた。

 AAJUWは現在会員数86人。ロサンゼルス、サウスベイ、 バレー、オレンジ郡の各支部を持つ。奨学金捻出のためのバザーや古本市などを開催するほか、地域貢献のための講演会やハイキング、音楽会、美術館訪問などを通して会員間の親睦を図るなど積極的に活動をしている。2度目の会長職を務める中山会長は「先輩のアドバイスを受けながら最大限の努力をしたい」と抱負を述べ、来年の創立40周年に向けた準備に意欲を示した。【永田潤、写真も】

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