J Food & Sake Fest

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地酒を試飲する参加者ら

地酒を試飲する参加者ら

米国人の誰もが知るすし、天ぷら、テリヤキチキン、酒のほか、ラーメンやお好み焼き、焼きそば、焼き鳥、お茶など幅広い食文化を紹介する「和食と酒フェスティバル」がこのほど、ガーデングローブのホテル、ハイアット・リージェンシー・オレンジカウンティーで開かれた。約1500人の来場者が多種類の日本食を賞味し奥の深さを実感した。

昨年の成功を受け第2回目の開催となったイベントは、安全な正しい和食の啓蒙を目的に設立された非営利団体「JFCA」(Japanese Food Culture Association・雲田康夫代表)と今年創立100周年を迎える「南加日米協会」(ダグラス・アーバー会長)が共催。昨年同様、日本政府、JETRO(日本貿易振興機構)LA事務所などが協賛した。日本から14社が来米し、地元の有名レストランなどが参加した官民一体のプロジェクト。和食をより多くの人に知ってもらおうと、翌6日から3日間アナハイム・コンベンションセンターで開かれた米国最大級の自然食品の見本市「ナチュラル・プロダクツ・エキスポ」に合わせて開かれた。

ターゲットを絞って、業者と一般の2部に分け各種イベントを展開した。昨年よりも1・5倍展示場を広げ67業者がブースを出展約1500人(業者600人、一般900人)の参加者で賑わった。一般企業のみならず、秋田、福岡の2県も参加。秋田はコメ(あきたこまち)、漬け物、のり、福岡はみそや麦米、お茶、いちごなどを出品し売り込みに務めた。

先に開かれた昼の食品業者向けイベントは、地元のレストランやスーパーマーケット、ホテル、酒屋などから参加。各種日本食の試食や地酒を試飲するなどし、情報の入手に務め商談を進めた。

台湾出身でニューポートビーチでケータリングサービス「クリスタル・コースト」を共同経営するジャッキー・チェンさんとジャナ・チェンさんは今回が初参加。不況に左右されない富裕層の顧客に支えられ、10年間で大きく成長し成功を収めている。個人、企業の各種パーティーでインターナショナルフードを提供し、日本食は一番の人気だ。立食パーティーにはつまみの一品料理が受け、特にすしの注文は多い。この日は、すしや刺し身に合う地酒を熱心に飲み較べ、顧客の注文に備えていた。

日本政府のブースでは、霜降り和牛のしゃぶしゃぶが提供され、行列の絶えない人気ぶりだった

日本政府のブースでは、霜降り和牛のしゃぶしゃぶが提供され、行列の絶えない人気ぶりだった

日本食を米国で広めた2人の日本人、吉田潤喜さん(ヨシダソース社長)と雲田康夫さん(元米国森永乳業社長)が講演した。2人は、米国日本食業界での成功の秘訣を伝え参加者を納得させたばかりか、エンターテイナーぶりを発揮し笑わせ会場を沸かせた。

ヨシダソースは、オレゴン州ポートランドを拠点に全米展開し、最近ではカリフォルニアにも進出している。吉田さんは今回、同イベントに初参加し「非常にすばらしい。こんなに人が来るとは信じられない。(米国西北部の日本食業界も)負けてられない」と刺激を受けた様子。「シアトルでやったらもっと客が呼べる」と、同様のイベント開催に意欲を示した。

夜の一般向けは、各種料理の試食、地酒、緑茶の試飲はもとより、日本料理の知識や品質管理・食品衛生も啓蒙。地酒では各ブランドのおいしい飲み方(温度や料理との相性)の指導や、簡単な手巻きずし教室も開かれた。米国日本食レストラン協会(JRA)会長の上地勝也氏が、料理のデモンストレーションを行い、プロの妙技に感嘆の声が上がった。

在ロサンゼルス日本国総領事館の平中隆司領事(農水省)は、各ブースの長蛇の列に満足し「ラーメンやお好み焼き、焼き鳥など庶民の日本食から和牛(群馬産)など高級食材までを紹介できた」と語った。特に日本が誇る霜降り和牛は「(米国産の)KOBE BEEFとの違いが分かってもらえた」と力を込めた。

雲田代表は、今年の成功を「すしに限らずバラエティーに富んだ和食を紹介でき、来年への基盤をさらに固めることができた」と胸を張った。地酒については、大吟醸や吟醸などの種類を知ろうとする消費者が増えていることを指摘し、「『ワインバー』感覚で気軽に飲んでもらえれば、もっと人気がでるだろう」と述べた。【永田潤、写真も】

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