二世週祭:音頭振付師、三條勘菊さん

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 祭り気分を高揚させ、簡単でポピュラーであることを念頭に、選んだ音曲は島津亜矢の「よさこい祭唄」と氷川きよしの「きよしのズンドコ節」の2曲。
 手にするのは、手拭いと団扇だけというシンプルさ。「祭りの音頭だから、振り付けの基本だけ守ってくれれば、グループや流派によって多少のアレンジを加えても構わない。踊る人も、見物する人も、皆が楽しくなれば、二世週祭はさらに盛り上がる」と、おおらかだ。

二世週祭の音頭振付師、三條勘菊さん

二世週祭の音頭振付師、三條勘菊さん

 4歳から日本舞踊を始め、9歳で五代目家元三條勘弥に師事。16歳で名取りとなり、「京鹿子娘道成寺」と「保名」でデビュー。九代目杵屋弥十郎のもとで長唄も学ぶ。
 三條勘弥の内弟子として「歌舞伎舞踊」と「歌謡舞踊シリーズ」のステージを支え続け、五代目亡き後は、歌舞伎舞踊振付師の藤間太藏、藤間勘譽らの教えを受ける。
 1968年から毎年訪日し、特に2003年から05年の3年間は著名な振付師や師匠のもとで日本舞踊、地唄舞、鳴り物のほか、歌舞伎舞踊の創造性と制作に関する歴史、舞台作業、衣装、小道具なども学び、体と頭に叩き込んで帰国。
 主な舞台、出演は、二代目尾上松緑、五代目三條勘弥と3人で国立劇場で「獅子の夢」(1969年)、米映画「The Man who Fell to Earth」の歌舞伎シーン(1976年)、中村扇雀(現・四代目坂田藤十郎)の「鏡獅子」で胡蝶(1981年)、万国博覧会で歌舞伎の広報活動(1982年)などがある。
 ロサンゼルス生まれの3世。羅府中央学園で日本語を学び、日本の歴史に興味を持つ。華道池坊、日本料理の腕も確か。おせち料理を毎年弟子たちに教え続けるなど、踊りに限らず、指導する才能は豊かとみた。モントレーパーク市の自宅稽古場のほか、フレスノ市でも毎月出張指導している。日本舞踊協会会員。
【石原 嵩】

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