南薩同郷人会:先代に感謝し85周年

0

 鹿児島県薩摩半島の最南端に位置する南薩地区(知覧、頴娃、川辺=現在は合併し南九州市)の出身者で構成する「南薩同郷人会」(山元純市会長、会員234家族)は7月12日、創立85周年記念祝賀会を都ホテルで催した。岩下寿盛・鹿児島県人会会長夫妻と後潟幸枝同会婦人会会長を来賓に迎え、約112人が参加。数多くの困難を乗り越え今までを築き上げてきた先代に感謝しつつ、方言で気兼ねなく祝福した。

 あいさつに立った山元会長は、祝賀会に協力してくれた多くの関係者に感謝、「鹿児島弁でたくさん話をして、盛り上がりましょう」と呼び掛けた。また内園幸子婦人会長は、「創設者の方々の苦労があって今につながっている」と感謝し、今後も同会が力強く継続していけるよう、会員らに協力を求めた。

山元会長から奨学金を授与された大原さん(左)と岡村さん

山元会長から奨学金を授与された大原さん(左)と岡村さん

 今秋から大学進学が決まっている高校卒業生および優秀学生への奨学金授与式では、エルカミノカレッジへ進学する大原明さん(トーレンス高校)と、シトラスカレッジへ進学する岡村翔太さん(サンディマス高校)の2人に、山元会長から記念の盾と奨学金が授与された。

 大原さんは映画監督を目指しており、大学ではフィルムを勉強する予定。「将来は訪日し、日本映画も勉強したい」と夢を語った。6歳から剣道を始め、今年初段を獲得した岡村さんは、「数学が得意なので理数系を考えているが、入学後にまたじっくりと将来を考えたい」と、流暢な日本語で述べた。

 また今年75歳になる会員計8人と、会のために功績を残した特別功労者15人にも感謝の盾が贈られた。

 来賓を代表しあいさつに立った岩下・鹿児島県人会会長は、「鹿児島県人会会員の半数は南薩出身であることから分かるように、皆さんに支えられている」と感謝。後継者不足で継続が危ぶまれる県人会事情に触れ、「こんな時期だからこそ、今まで以上に支え合い、助け合っていけたら」と呼び掛けた。

 また九州地方には昔、200以上の方言があったと言われるが、その数は年々減ってきており、貴重な存在となりつつある。それを受け、同会顧問の浜崎慶嗣さんが、「方言」と題し講演。夏目漱石の「吾輩は猫である」や「坊ちゃん」などを九州弁で紹介すると、会場は笑いに包まれた。

鹿児島おはら節を会場全員で合唱。踊りを披露する山元会長ら

鹿児島おはら節を会場全員で合唱。踊りを披露する山元会長ら

 食後は、カラオケなど余興で盛り上がり、最後は鹿児島おはら節を会場全員で合唱。山元会長らが会場を囲むように踊りを披露し、会場は一体となった。
【中村良子、写真も】

Share.

Leave A Reply