スシマスターズ決勝:SFの中村さんが連覇 加州米の紹介イベントも

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金賞を受賞した中村智晴さんの盛り込みプレート

金賞を受賞した中村智晴さんの盛り込みプレート

 ワシントンDC、フロリダ、カリフォルニアの各地区予選を勝ち抜いた4人のすし職人が技を競う料理コンテスト「スシマスターズ 2009」の決勝大会が20日、日米劇場で開催され、サンフランシスコの日本料理店「SANRAKU」に勤める中村智晴さんが昨年に次ぎ連覇を飾った。大会はカリフォルニア米のプロモーションの一環イベントとして催され、ノグチプラザではすしやもち、日本酒など加州米を材料にした和食の試食・試飲が行われ、参加者約500人が加州米の質の高さを再確認した。
 スシマスターズ出場選手は、ワシントンDC地区代表のランディ・ノプラパさん(マネキネコ・レストラン=バージニア州フォールズチャーチ)、フロリダ地区代表の降旗俊夫さん(もしもしレストラン=マイアミビーチ)、カリフォルニア地区代表のヒュン・ミン・スウさん(スシ・ラン・レストラン=ソーサリト)と、昨年の覇者中村さんの4人。各地区の有名和食店で腕を振るう看板シェフばかりで、店の威信を懸け全力で戦いに挑んだ。
創作すしに取り組む中村さん

創作すしに取り組む中村さん

 コンテストは45分間の制限時間内で、課題の「盛り込み」(日本の伝統的なすし)と「創作すし」の2皿を仕上げる。調理は、テレビ番組「料理の鉄人」のように公開され、司会者が選手にインタビューし食材や作り方を聞き実況を伝え、すしのエキスパート6人が審査した。
 選手は腕が鳴り、本番に備えアシスタントともに時間配分を考えながら練習に励んできた。激戦の予選を制し勝ち上がってきただけに、レベルの高い熱戦を展開、会場は大いに沸いた。
 「練習通りにいった。ばっちり」という自信たっぷりの選手もいれば、「観衆を前に上がってしまった」という声も聞かれたが、見事な包丁捌きなど各自高度な職人技を披露し色とりどりの盛りつけの2品を完成させた。料理は展示され、観客は「ビューティフル」などと絶賛、「芸術作品」を写真に収める人も多く見られた。
中村さんの創作すし「収穫祝い」

中村さんの創作すし「収穫祝い」

 王座を守った中村さんは、盛り込み、創作すしともに金賞を獲得。他の挑戦を圧倒的な強さで退けて、昨年と同様に完全優勝を遂げ連覇を飾った。創作すし部門では「秋」をテーマに収穫間近の稲穂や栗、紅葉したもみじなどで彩り季節感を表現。また、健康食すしを前面に押し出し玄米や野菜を多く取り入れた。盛り込みは、笹の切り抜きで目出たい亀を浮き上がらせたり、高度な技術を要する四海巻きなど「匠の技」が随所で光った。
 中村さんは他の作品のレベルの高さを認め優勝できるとは思わず、決定の瞬間は安堵の表情を浮かべた。大会を目指した3週間は、不眠の日々が続いた。営業時間後に構想を練り試行錯誤を重ねると、就寝は午前3時や5時となり重圧で安眠できなかった。優勝は励みになるとし「明日からまた力と気合いが入り、いい料理をお客さんに提供することができると思う」と喜び、「胸を張ってサンフランシスコに帰りたい」と地元凱旋を心待ちにした。
【永田潤、写真も】
レベルの高い熱戦を繰り広げた大会。写真左が降旗俊夫さん、右がランディ・ノプラパさん

レベルの高い熱戦を繰り広げた大会。写真左が降旗俊夫さん、右がランディ・ノプラパさん


【写真左】創作すしを仕上げるヒュン・ミン・スウさん【写真右】共同貿易の地酒試飲会

【写真左】創作すしを仕上げるヒュン・ミン・スウさん【写真右】共同貿易の地酒試飲会


優勝が決まり両手を挙げて喜ぶ中村さん(左から2人目)

優勝が決まり両手を挙げて喜ぶ中村さん(左から2人目)

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