南加日商:創立60周年記念し祝賀会

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表彰を受けた日系企業19社の代表と半田会頭(前列右から4人目)

表彰を受けた日系企業19社の代表と半田会頭(前列右から4人目)

 南加日系商工会議所(半田俊夫・第33代会頭)は10月17日(土)キョウト・グランドホテルで創立60周年を記念した祝賀昼餐会を開催した。経済界を中心に日系主要団体の代表ら250人を超える参加者が集まり、南加日商の「還暦」を盛大に祝った。「遺産をたたえ、未来へ邁進」をテーマに、創業60年以上の日系企業19社を表彰した。
 式典はKTLAテレビ局のニュースキャスターのフランク・バックリー氏が司会を務め、はじめに日系社会とともに歩んできた歴史をスライド写真で振り返った。
 南加日商は、終戦から4年が経過した1949年、日系社会の復興のために創立。今年で60年を迎えたが、1905年に発足した前身の「羅府日本人協議会」から数えると実質104年となるため、60周年の記念ロゴは「60」とともに「104」が仲よく並んだデザインで、歴史の長さを強調している。
創立60周年を祝い乾杯する半田会頭(右から2人目)ら

創立60周年を祝い乾杯する半田会頭(右から2人目)ら

 式典は、はじめに半田会頭があいさつに立ち、企業表彰者に向け「繁栄のためにさらなる活躍を」と期待を寄せた。今回のテーマについて「日系社会の礎を築いた偉大な先達に敬意を払い、それらの意思を未来に受け継ぐことが任務である」と宣言。戦前から戦後、今日へと続く南加日商の献身に力を込めながら、「還暦」で生まれ変わったとし、「次の60年に向かって、わらわれの『遺産』を築くために力をあわせてがんばろう」と呼び掛けた。
 来賓を代表し、伊原純一在ロサンゼルス日本国総領事が祝辞を述べ、南加日商の掲げたテーマを高く評価した。未来への継承について「若い日系人の活躍」と「他の少数民族との提携」の2点が重要だと助言。目標達成のため、南加日商のリーダーシップに期待をかけた。
 日系社会と南加日商の歴史をまとめたポスター大の年表が発行され、参加者に配布された。日米修好のきっかけとなった1853年のペリー提督の黒船来航から南加日商60周年までの世界と日本の歴史も盛り込み、歴代会頭の顔写真を添えて紹介されている。
 南加日商は毎年、役員就任式で日系社会に貢献する個人と団体を表彰しているが、今回は商工会議所らしく企業に絞った。「会頭賞」がオレンジ、ベンチュラ郡でいちご栽培をし100年近い歴史を誇る伊藤農園とその家族、「ダイアモンド賞」は共同貿易、ユニオンバンク、フジ・エンタープライズ、羅府新報の4社に「商工会議所賞」は14社が輝いた。
 受賞19社の特徴は2代、3代にわたり継がれた家族経営が多い。経済活動のみならず、日系社会の一員としてその富を寄付などを通して還元していることから、半田会頭は「表彰に値する企業ばかり」と力を込めた。
 南加日商の活動は、本業とされる商工業の振興よりも慈善事業に比重を占める。ビジネス関連では不定期にレクチャーを行い、他のアジア系商工会議所(南加日商は初代議長国)と連携し、少数民族の地位向上を図る。他の福祉は多岐にわたり、正月の祝賀イベント、日米の遺児と日系子弟の奨学制度、歳末助け合い募金運動など社会的に意義深い活動を通じ、日系ビジネスと社会の活性化につなげている。
 半田会頭は慈善活動が色濃い南加日商ついて、日系社会の地位・福祉向上を目的として設立された「中央日本人会を母体とするから」と説明。今後も先人の遺産を継承した奉仕に特化した団体に徹し、奨学金制度などで若者を育成し日系社会の発展に寄与する。
 南加日商の詳細は、電話213・626・3067。Eメール―
 [email protected]
【永田潤、写真も】

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