南加県人会協議会:文化継承者7人に奨学金、14県人会が演芸会

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今年の育英奨学金受賞者と関係者ら

今年の育英奨学金受賞者と関係者ら


 各県人会相互の疎通と融和を図り親睦を深めるとともに、日本文化奨励と社会貢献を目的に設立され、今年で45周年を迎えた「南加県人会協議会」(宮崎マック会長、41県人会加盟)は18日、第30回「親睦演芸会」を日米文化会館で催した。会場には、「芸術の秋」を満喫しようと700人近い観客が集まり、14県人会による民謡や踊りを堪能。また席上、日本文化継承に励む日系子弟7人に奨学金が授与された。
 17歳から27歳の加盟県人会に所属する会員とその子弟を対象とした同奨学金受賞者は、各分野の師匠や教師、所属する県人会会長の推薦、県人会協議会内に設けられた選考委員会による厳しい審査を経て選出。昨年までに、各分野で活躍する優秀な242人に授与されている。
 今年の受賞者は、前原沙矢香さん(華道池坊・鹿児島県人会推薦)、松本幸志郎さん(柔道・三重県人会推薦)、森上玻奈さん(書道東京墨成会・関西クラブ推薦)、大谷佳奈美さん(日本語・埼玉県人会推薦)、筒井浩介さん(空手・三重県人会推薦)、山城ミシェルさん(琉球舞踊・沖縄県人会推薦)、山崎亜理瑳さん(琴・長野県人会推薦)の計7人。
 受賞者を代表しあいさつに立った山崎さんは、県人会協議会はじめ、日系社会に感謝。「日本から海を隔てたカリフォルニアで、このように日本文化を広められることは素晴らしい。琴や日本語を学びながら、自分を知り、さらに成長していきたい」と流暢な日本語であいさつした。
 来賓として、南加庭園業連盟のブライアン・山崎会長、南加日系商工会議所の半田俊夫会頭、在ロサンゼルス総領事館の伊原純一総領事が、それぞれ受賞者を激励。「受賞を一つの励みとし、さらに修練し、社会に貢献してほしい」(伊原総領事)とエールを送った。
 南加県人会協議会の宮崎会長は、同会の創立45周年、演芸会開催30回目と、7人にとっても記念すべき日であることに触れ、「指導してくださった先生方や、推薦してくれた県人会、また家族の支援を忘れず、日米の懸け橋的存在として、県人会のため、また日系社会のために大いに活躍してほしい」と次世代を担う受賞者を激励した。
総合司会の西タックさんから紹介される中琴多美名誉師範(左)

総合司会の西タックさんから紹介される中琴多美名誉師範(左)


 「演芸会」では、今年は特別ゲストとして日本から、中之島流大正琴の「中琴多美名誉師範とトライアングル」を招待。なじみのある8曲を演奏。最後はアンコールがかかるほどの人気だった。
 加盟県人会プログラムには、滋賀、熊本、群馬、鹿児島、和歌山、埼玉、山口、静岡、秋田、徳島、福岡、福島、三重、沖縄の計14県人会が参加。日本舞踊や民謡、フラダンス、寸劇、太鼓など、19演目を披露した。
 演芸会終了後宮崎会長は、「ここ数年、過去の奨学金受賞者が弟子などを連れて演芸会に戻って来てくれるようになった」と述べ、3世、4世の日系社会への貢献にあらためて感謝した。
埼玉県人会有志による「加州連合総踊り」

埼玉県人会有志による「加州連合総踊り」


 日本人の友人に誘われて初めて来場したマンハッタンビーチ在住のシェリー・アサーディさんは、「日本語が分からない私でも十分に楽しめた」。中でも、埼玉県人会による「加州連合総踊り」と、沖縄県人会による「琴と舞踊」が印象的だったといい、「日本文化をもっと知りたいと思わせるイベントだった。来年は私の友だちも連れて来たい」と話した。
12歳という若さで津軽三味線を披露した熊本県人会のアンソニー・アトキンスさん

12歳という若さで津軽三味線を披露した熊本県人会のアンソニー・アトキンスさん


 また、トーレンス在住で民謡「豊渕会」会員の湯木都世子さんも、友人に誘われて初来場。「若い方から高齢者まで出演していて、思った以上に本格的で驚いた」。中でも、12歳ながらに迫力のある津軽三味線を披露したアンソニー・アトキンスさん(熊本県人会)の演奏に感動したといい、「2年しか習っていなくてあの演奏力は素晴らしい」と話した。
【中村良子、写真も】

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