ミヤコ・ハイブリッド・ホテル開業:日系企業をターゲット―「人」と「環境」に優しく

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開業を祝う(左から)米田社長、山口会長、フランク・スコット・トーレンス市長、シェリー・デービス同ホテル総支配人

開業を祝う(左から)米田社長、山口会長、フランク・スコット・トーレンス市長、シェリー・デービス同ホテル総支配人

 日系企業をターゲットに絞り約240社が集中するトーレンスで「『人』と『環境』に優しい」をコンセプトとした「ミヤコ・ハイブリッド・ホテル」(米田昭正・アメリカ近鉄興業社長)が2日、開業した。同日、地元政財界と日系社会の代表ら招待客約500人が見守る中、開業式典を開き同社事業展開の象徴という新たなホテルの門出を盛大に祝った。
 ホテル名に「ハイブリッド」を冠したのは、「環境・省エネ」と「和のもてなしー日米文化の融合」という2つの思いが込められ、ハイブリッド(混合)を前面に押し出している。
 「地球に優しいグリーンホテル」をモットーとし、環境に配慮した。リサイクル資材を多く使用して建設したほか、屋上に設置した太陽光発電用のパネルをはじめ、可変冷媒空調システム、タンクレスボイラーシステム、交流モーターのエレベーターなど、環境技術で世界をリードする日系企業15社の最先端テクノロジーを随所に駆使し、省エネを実現。小東京の同社ホテルと比べ、エネルギー消費量を年間で30%抑え、二酸化炭素を年間400トン削減させた。
 「アメリカでの和のもてなし」。旅館のような「日本のきめ細かさ」と「米国のフレンドリーさ」を兼ね備え、両国の文化・サービスの融合を図った。客室全室に洗い場と深い浴槽を備えた日本式浴室や温水洗浄便座を設置。日本語テレビ放送も無料で楽しめ、ゆったりと寛ぐことができる。
式典であいさつする山口会長

式典であいさつする山口会長

 真っ白の外壁のホテルは7階建てで、全208室を有し客室料金は130ドルから208ドル(12室のスイート)。宴会場は日本庭園に隣接し開放感にあふれ、2分割でき人数や予算、用途に応じて使い分けることができる。最大140人を収容し、ビジネスセミナーなどにも対応できる。ビジネス会議に最適な多機能のミーティングルームは、10人と20人までの2部屋を備えている。
 新ホテルはプロジェクトの凍結など構想から約8年の歳月を経てようやくオープンしただけに米田社長は安堵の表情を浮かべ、「順調な船出ができた」と喜んだ。「ホテルは地元の核となる」を信条に「みなさんに愛されたい。4つ星ホテルを目指し、価格は3つ星で抑えたい」と、地域に根ざしたホテル作りを目標とする。
 アメリカ近鉄興業は同社に100%出資する近畿日本鉄道を親会社とし、1961年に米国進出を果たした。近年になってサンフランシスコ日本町の資産をすべて売却し事業再編を図った。89年に開業したミヤコホテルが営業し、同社が米国太平洋岸の玄関口とみる南カリフォルニアに投資を集中させてきた。その新規事業の第一号がミヤコ・ハイブリッド・ホテルである。
 開業にあたり来米した山口昌紀・近畿日本鉄道会長は、同ホテルを「新しい事業展開の象徴」と位置づけ、「海外における近鉄ミヤコホテルグループのさらなる発展を切り開く新たな第一歩となるとともに、次世代の礎になることを期待する」と述べた。
ミヤコ・ハイブリッド・ホテル
21381 S. Western Ave.
Torrance, CA 90501
Phone: 310-212-5111
Fax: 310-212-5112
www.miyakohybridhotel.com
【永田潤、写真も】
2日にオープンしたミヤコ・ハイブリッド・ホテル

2日にオープンしたミヤコ・ハイブリッド・ホテル

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