聴覚障害者加藤さんが演奏:ロサンゼルス祭太鼓と共演

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 聴覚障害者・ろう者のエキスポ「MATA EXPO」が11月13日・14日の両日、加州オンタリオ・コンベンションセンターで開催された。創設5周年という節目の年となった今年は、特別ステージとして日本からろう者の和太鼓奏者と現地ロサンゼルスの和太鼓グループとの共演が実現。
 日本からのゲストプレーヤーは鼓友会の加藤智差子さん。高熱のため2歳で聴覚を失ったが、26年前に小林正道さん率いるプロの太鼓グループ、大江戸助六太鼓と出会い、現在まで和太鼓を続けている。

見事なバチさばきをみせ、観衆の喝采を浴びた加藤智差子さん(右)

見事なバチさばきをみせ、観衆の喝采を浴びた加藤智差子さん(右)

 「聴覚障害者はあまり音が聞こえないから、音楽には興味がないのかといえばそうでもない。逆に物凄く興味を持っている」と智差子さんは言う。太鼓の演奏を通じて、ロサンゼルスの聴覚障害者に生きる喜びと、ろう者もやればできるのだということを感じてもらいたいとの思いから、初めての渡米を決断した。
 現地で共演したのは、ロサンゼルス祭太鼓。1977年にグループを立ち上げ今日まで指導する本郷悦雄さんは日本で和太鼓を学びオリジナルの和太鼓を追求している。同グループは単身渡米する智差子さんの夢の実現をサポートしたいと共演を快諾し、春から準備を進めてきた。
 一緒に行うリハーサルは初日の朝のみという制限の中で、2日間で4回、見事に息のあった共演ぶりをみせた。太鼓の音と響きを体で感じながら、ばちや体の動きをよく見て合わせる智差子さんと、その智差子さんの打ち出す音に寄り添うようにリズムを刻むロサンゼルス祭太鼓のグループ。
 智差子さんを含むソロの共演では、各プレーヤーがそれぞれの個性を存分に魅せ、LA祭太鼓のオリジナル曲も力強く披露された。エキスポ参加者は、体中で感じる和太鼓の音と響きに驚き、その躍動的で華やかなパフォーマンスに酔い、惜しみない拍手を送っていた。

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