立教大野球部:3年ぶり米国遠征―南北カリフォルニアで5試合

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健闘を称え合う立教大(左)とUSCの両校選手ら

 創部101年の伝統を誇る名門「立教大野球部」(前田一男部長、大塚淳人監督)は3月6日までの米国遠征のため21日、ロサンゼルスに到着した。13日間の遠征は訪米団80人が参加しキャンプを行い、南北カリフォルニアで地元の強豪チームと計5試合戦う。南では元大リーガーのレジー・スミス氏の特別指導を受け技術力を磨き、北を訪れてはフレズノの日系リーグと交流するなどし、貴重な経験を積む。米国遠征は3年ぶりで、今回で4回目。

USC戦で先制のタイムリー二塁打を放つ主砲の藤田公士朗(左翼手)

 南加では、UCアーバインとUSCを相手に1試合ずつ戦った。22日のUCアーバイン戦は、木製バットで打つ日本の大学に対し相手は金属バットを使用。飛距離の差は、歴然で大量点を許し、4―11で惨敗。翌23日のUSC戦は、投打が噛み合い、9―0で圧勝した。
 大塚監督は2試合を指揮し、米国チームに対して抱いていた印象が一変したという。米チームは「細かくて、『野球のいろは』を抑えている。状況に応じたセーフティーバントや右方向への打撃、進塁への意欲が強い」。コーチについてはベンチからの徹底した支持が印象的だとし、「バッテリーの配球などが選手に行き渡っている。自由に選手にやらせているイメージはもうない。統率されたのが米国野球と思う」と、考えを改めたという。
 米遠征で選手に期待したことは、「慣れない環境の異国の地で、実力を発揮するというたくましさ」だという。春季リーグ開幕戦に向け、遠征の位置付けを「チーム作りの形を整える意味で重要。選手に競争意識を植え付けている」とした。監督はまた、同大学の同窓生で構成するLA立教会のサポートに謝意を表した。

主将の田中宗一郎中堅手。スライディングキャッチのファインプレー

 主将の田中宗一郎外野手によると、選手は天然芝の球場や屋内練習場などの施設面の充実さに驚いたという。試合では米国独特のムービングボールを経験し、「動くボールは打ちづらく、ボールの上を擦ったりして、打ち取られることが多かった」。北での抱負を「あと2勝して勝ち越し、リーグ戦へつなげたい」と述べた。
 28日からの北加遠征は、フレズノ・パシフィック大(28日)、スタンフォード大(2日)、サンフランシスコ大(3日)と1戦ずつ戦う。
 日米野球史のメッカとして知られているフレズノ訪問は意義がある。立教大とフレズノの出会いは、戦前にさかのぼる。現在、高校野球でも多くのチームの応援歌として使用される立教大の第2応援歌「St. Paul’s Will Shine Tonight」は、1927年に、日本に遠征した「日系人野球の父」として知られている銭村ケンイチ氏が率いたフレズノ・アスレチッククラブによって立教大学に伝承されたものである。
 立教大の運動部が正式にフレズノ市を訪れるのは今回が初めて。訪米団は、1927年以来疎遠だったフレズノとの交流再開という大きな役割を担い、プレー以外でも親善

ダブルプレーを試み一塁に送球する三沢登也二塁手

大使としての活躍に期待が寄せられている。
 野球部の米国遠征は、選手が在籍中に1度は体験できるようにと、3年毎に実施している。滞在中は、立教大校友会のロサンゼルスとサンフランシスコの両支部メンバーがバックアップし激励。歓迎会を開くなどし、母校へ恩返しをしている。【永田潤、写真も】

USCに9−0で勝利を収めた立大


交流試合を終えて記念撮影

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