AAJUW:北山さん、保田さんに奨学金、伊原総領事の講演も

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09年度奨学金受賞者と選考委員会。(右から)中山前会長、受賞者の北山さん、目良選考共同委員長、受賞者の保田さん、AAJUWの阿岸さん


 「AAJUW」(American Association of Japanese University Women、難波多美子会長)は1月24日、創立40周年を記念した「新年総会および奨学金授与式、在ロサンゼルス総領事館の伊原純一総領事による講演会」を、小東京のキョウト・グランドホテルで催した。
 同会は、女子教育の向上、日米文化交流、地域社会への貢献、会員相互の親睦を図ることを目的とした大卒女性の非営利団体で、1970年発足。将来日米両国の懸け橋役としてさまざまな分野で活躍できる女子学生を対象に、1974年から毎年奨学金を贈っている。
 09年度は、国際関係、医療関係、デザインに関する分野を学ぶ多数の学生から応募があり、厳しい書類審査の結果、大阪で生まれ、マサチューセッツ州レキシントン高校を卒業後、現在カリフォルニア大学バークレー校で経済学と分子環境生物学を専攻する北山未央さん(2011年卒業予定)と、早稲田大学で法律を専攻、高齢者について研究後、現在カリフォルニア州立大学ロングビーチ校の大学院で老人学を専攻する保田麻友子さん(2010年6月卒業予定)の2人が受賞者に選ばれた。

あいさつに立つ難波会長


 選考共同委員長の目良正子さんは、北山さんの選考理由を「環境問題という人間社会に極めて重要な問題に直面してそれに対処する方法を考えていること、また社会科学と自然科学の両面から追求する意欲を高く評価した」と述べ、また保田さんの選考理由を「東京大学やその他研究機関でインターンを経験し、ロングビーチ校では大学院の助手としても活躍。現在ますます重要性が高まっている老人学を専攻し、日米の高齢化社会をより豊かにするための研究を続ける熱意を高く評価した」と述べた。
 2人は、中山まさ子前会長と阿岸明子さんから賞状と奨学金が手渡された後、それぞれ自身が学ぶ分野について現状問題を定義するとともに、夢や目標を熱く語った。

講演する伊原総領事


 この後、伊原純一総領事が「民主党政権台頭後の日本の政治、これからの日米関係」と題した講演を開き、個人的な見解をもとに45分ほどスピーチした。
 総領事はまず、「民主党政権になり何が一番変わったのか」という点について、主観的意見として、官僚主導から政治主導への変化を上げ、分かりやすく具体例を上げながらその違いを説明した。
 また現在日本が抱える深刻な問題として、消費や輸出、政府の資質の伸び悩み、また投資力の減退などが引き金となり、デフレが長引いていることや、少子化、高齢化社会、また先進国の中でも飛び抜けて高い財政赤字問題などを上げ、政治主導になったことにより、官僚ではなく、選挙によって選ばれた政治家がこれらの問題に対処、国民に安心を与えられるかが今後の鍵となるとまとめた。
 また、政治主導になることでの懸念として、政治がポピュリズム(=大衆主義)に流れ、国民に不人気な、しかし重要な問題の決断が後回しにされてしまうこと、また短期的な課題に集中してしまい、長期的な問題への対応がおろそかになる可能性を指摘した。
 民主党政権での日米関係については、小泉前首相とブッシュ前大統領の関係を例に上げ、「役所のレベルでは解決できないようなことでも、首相同士の関係に助けられたことが多くある」と指摘。「(環境問題や核問題などへの取り組みなど)理想を高く掲げるという面で、鳩山首相とオバマ大統領は似た観念を持っている」と、2人の今後の関係に期待を寄せた。

フルート奏者の豊田さんと、琴奏者の鯨岡さんによる演奏


 最後は、フルート奏者の豊田房子さんと、琴奏者の鯨岡佐枝子さんによる新年らしい演奏を楽しんだ。
【中村良子、写真も】

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