センサス、そして税申告

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 「春眠暁を覚えず」の時節だが、朝寝坊などしていられない。今年は10年に一度のセンサス(国勢調査)の年で、オバマ大統領が先週、「調査に加わるのは市民としての義務だ」との声明を発表、その重要性を国民に喚起していたし、センサスに加えて納税申告フォームへの記入もまだ終えていないからだ。
 3月上旬に送られてきたセンサス用紙には、4月1日の時点に立って記入しろとあったからのんびりと構え、遠慮会釈なしに伸びてくる春先の雑草と格闘していたら、はや4月。未回答の人はすぐに記入し、郵送してくれという。
 人口の分布、構成を正確に知り、連邦および地方レベルの議員定数を見直したり、学校、病院、交通網整備、シニアセンター、図書館など公共施設に対する交付金を再検討するうえで、国勢調査は非常に重要な意味を持つ。
 第1回目のセンサスは1790年に実施され、当時のアメリカ総人口は392万9000人。前回2000年の調査では2億8142万1906人。23回目の今回は、4月1日現在で3億898万2987人と推計(国勢調査局人口時計)されている。
 センサスでは、外国人、学生、駐在員や不法滞在者、ホームレスまで漏れなく数える。もちろん個人情報は秘密厳守。国税庁、移民局、警察、裁判所、社会保障局、軍関係などに情報が横流しされることはない。
 情報を漏らした人は最大5年の禁固刑、25万ドルの罰金刑。だから、たとえ税金未納者、逃亡者、不法滞在者であっても心配ご無用。とはいえ、答えたくない人も現実にいて、数百万人が統計漏れになるとの予測も。公共政策の公平性を確保し、行政サービスを的確に実施していくためにも、調査漏れの1人にならないように心したい。
 センサスが済んだら、さあ、次は納税申告だ。こちらの締め切りは4月15日。必要書類を急ぎ集めなければならない。春雨により雑草も急速に伸びている。だから、ドロナワ的生活スタイルの人には春眠をむさぼる余裕など、やはりないのだ。【石原 嵩】

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