南加道産子会ホームステイプログラム:高校生2人が訪羅、現地の農業分野を視察

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 南加道産子会(丸茂義朝会長、会員約100人)の「道産子高校生ホームステイプログラム」に参加する高校生2人が3月25日、ロサンゼルスに到着。同会が用意したそれぞれの進路にあった研修をこなし、多くを吸収し、4月1日帰国の途についた。
 同プログラムは、北海道庁と北海道教育委員会の後援のもと、南加道産子会の創立25周年記念行事として13年前にスタート。北海道の将来を支える高校生を対象に、毎年100人近くの応募の中から、学生らが書いたエッセイをもとに2人が選ばれ、それぞれの進路にあった実りの多い体験を提供している。

(左から)宗像さん、小塩さん、南加道産子会の丸茂会長


 今年選ばれたのは、中標津農業高校2年の小塩祐介さんと、函館高校2年の宗像秀仁さんの農業を学ぶ2人。
 小塩さんは将来、実家が営む酪農を継ぐため、現在農業高校で学ぶ。牛や鶏の世話を通じ、自分たちが口にする食べ物には多くの人の苦労があることを学び、「動物の命を奪い、私たちの命を支える食料生産について、人として農業を志すものとして、真剣に考える必要がある」とエッセイに力強くつづった。また同研修では、128%ともいわれるアメリカの食料自給率の現状を学び、「日本の農業の発展に役立てたい」と抱負を語った。

(左から)短農クラブの遠藤会長、水木さん、谷口さん


 一方宗像さんは、「農業の視点から環境問題に取り組みたい」との大きな夢を抱き、将来は国連に務めることを目標に日々勉学に励む。提出されたエッセイには、「外から内を展望することで、新たな北海道を見つめ直す視点を身につけたい」とつづり、「私たちには未来を創り、育てていく使命があることを心に刻み、真摯(しんし)に学び、見聞したことを北海道に持ち帰りたい」と力強く語った。
 2人はロサンゼルスに到着後、羅府新報社を訪れ、短農クラブの会長で同じく北海道出身の遠藤晃一さんをはじめ、会員の水木一さんと谷口強さんと会談。2人は、農業の先輩から短期派米農業労務者事業の歴史を学ぶとともに、日米の農業の違いなどについて話し合った。
 帰国までの1週間、2人は南加道産子会の協力を得て、ハリスランチや田中農場をはじめ、総領事館や全米日系人博物館、ハンティントンライブラリー、クラークセンターなどを訪問、実りある1週間を過ごした。【中村良子、写真も】

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