櫓が老朽化で建て替え―小東京のシンボル

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建て替え工事が始まった櫓(写真=大友真奈)

 小東京のシンボルとして、商業施設「ジャパニーズ・ビレッジプラザ」に建つ櫓が老朽化により土地のオーナーが建て替えを昨年決め19日、解体工事が始まった。建設工事は、二世週日本祭が本格化する8月までに完成を目指す。

二世週祭が本格化する8月までの完成を目指す

 櫓は、ビレッジプラザが1978年にオープンした同時期に建てられ築32年。建築会社「岡本アソシエーツ」の社長でアジア系建設技術協会を代表し小東京協議会に出席する岡本雅夫氏によると、木造の櫓は元々耐震設計が施されてない上に年月が経ち、木材が腐ったまま乾燥しひびが入る現象「ドライロット」が見られる。応急措置として鉄枠で補強したが、十分ではなくいつ倒れてもおかしくない危険な状況だという。
 土地の所有会社「American Commercial Equity」によると新しい櫓の高さは現存の約60フィートと同じになる。鉄骨だが、枠組みは木に見せかけ町の景観と調和を図る。同社は、ビレッジ内に岩や小石を配した日本風の小さな庭園を作るなど、日本文化を重んじており、櫓の建て替えの際にも地元コミュニティーに意見を求め話し合いを重ねた。
 ビレッジプラザ内で営業する和菓子店「三河屋」社長で、小東京の開発を推進させる非営利団体「LTCAC」(Little Tokyo Community Advisory Committee)の議長を務めるフランシス・ハシモトさんは、「櫓はリトルトーキョーのアイデンティティーを示すもので、文化的要素を含み重要である」と、建て替えを喜んでいる。【永田 潤】

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