米国書道研究会新年会:生徒による書き初め披露、10月に45周年記念式典

0

学生児童による書き初め


「不動」という文字を書く曽我部鯉生さん


 今年創立45周年を迎えた米国書道研究会(生田博子会長)は21日、新年会および新春展・全日本書き初め書道展贈賞式をキョウト・グランドホテルで催した。今年は、初めての試みとして学生による書き初めのデモンストレーションが披露され、多くの人が見守る中、学生らは日頃の練習の成果を発揮しようと精神を統一させ、ステージ上で力強く筆を滑らせた。
 米国書道研究会は1965年、米国内における書道の普及を願い、故生田観周氏と生田博子氏が夫婦2人で設立。書を通じ日本文化と芸術を指導し続け、現在、ロサンゼルス、サンフランシスコ、サリナス、ポートランド、シアトル、ソルトレークシティー、アンカレッジ、ニューヨーク、また日本は東京、大阪、鳥取に支部を持ち、生徒数は500人を超えるまでに成長した。若い世代の生徒も増え、今年はハワイに支部を新設する予定。

あいさつに立つ生田博子会長


 あいさつに立った生田会長は、「日本語の美しさ、その意味、その形、そして白い紙に引く線の動きの中に、さわやかな奥深いものを感じる心が書道により少しずつ培われ、人間が形成されていく」と書道の真髄に触れ、デモンストレーションで書き初めを披露した学生らに対し、「この経験から、人の前に出ても動じない心、鍛錬の心を学んだのでは」「あの場できちんと書き終えた努力は素晴らしい」と褒め称えた。
 また45周年を迎えたことについて、「創立者生田観周先生の半世紀にわたる努力と精進の心が、やっとアメリカの大地に根付いたことを実感している。これを私たちが今後しっかりと引き継ぎ、アメリカ人のための日本の書道を強く大きく固めて行かなければならない」と、新たな決意を語るとともに、「1人でも多くの人に書道への情熱を持ち続けてもらいたい」と熱い思いを語った。
 会場には、生田会長から指導を受ける生徒をはじめ、在ロサンゼルス総領事館の丸岡克巳領事、日系諸団体の代表者らが集まり、同会の45年における功績を称えた。
 同会は10月16日から30日まで、「創立45周年記念書展」を日米文化会館で開催する。同展示会では、日本で指導する教師をはじめ、米国内の教師と生徒による作品展、生け花の展示、さらに同会に縁のある知名人による色紙知名人展など、全100点以上が展示される。16日には「祝賀昼餐会」をキョウト・グランドホテルで予定している。【中村良子、写真も】

Share.

Leave A Reply