ジャカランダ

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 ジャカランダの木は、インターネットから検索した情報によると、「世界三大花木」のひとつなのだそうだ。この「世界三大花木」という呼称がどれほど権威のあるものか、私には定かでないが、ちなみに残りの二花木は、カエンボク(火焔木、African Tulip)とホウオウボク(鳳凰木、Flame of the fores)とのこと、この二花木とも私がかつて駐在員として暮らしたシンガポールでは各所に見られ、私には馴染み深い関係だ。
 ジャカランダは25年前、私たち夫婦が初めてアメリカへ赴任した時に、当地至るところに街路樹としてあり、咲いていたのがとても印象的だった。
 現在のわが家の前にもジャカランダの木が街路樹として植えられている。そろそろ花の峠は過ぎつつあるが、先月は見事なまでにうす紫の花で埋め尽くされていた。今は花びらが路上を飾り始めている。
 私は駐在員生活をリタイアしてから十数年の間、5月はいつも日本へ行くことにしていたので、この花の盛りの時期は当地に不在であったし、ビジネス現役時代は花見の余裕もなかったが、今年、私は体調不良のため、日本行きにドクター・ストップがかかり、ジャカランダのお花見を堪能させてもらった。
 ジャカランダは属名で、何種類かあるようだが、和名をキリモドキ(桐擬き)というのだそうだ。移民として南米に渡った日本人が桐の花に似ていることからそう呼んで愛した花だとか。中南米が原産国といわれるジャカランダは、漏斗状の花(花冠)が樹木に溢れ清涼感を与えてくれる。
 私は今年はデジカメ持参で自宅前だけではなく、周辺をドライブしながらジャカランダの花見を楽しんだ。わが家のような一般庶民の街からビバリーヒルズの高級住宅街まで、どこにあっても存在感を示しているジャカランダだ。私もこの木を「世界三大花木」のひとつに数えることに納得だ。
 メモリアルデーの休日が過ぎ、ジャカランダの花が散ると、これから当地も本格的な夏をむかえ、乾燥と強風による森林・ブッシュ火災の季節がはじまる。今年の夏は大きな災害が生じないことを祈りたい。【河合将介】

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