メモリアルデー:日系戦没者を追悼―エバグリーン墓地で諸団体が式典

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海兵隊員のラッパ吹奏の弔いの中で敬礼する二世退役軍人ら


殉国碑に献花する「南加MIS退役兵協会」のヒトシ・サメシマさん

 メモリアルデーの5月31日、第2次世界大戦と朝鮮戦争、ベトナム戦争で戦死した日系兵士が多く眠るボイルハイツのエバグリーン墓地の各所で日系諸団体による追悼式典が催された。
 今年で61回目の二世退役軍人協会主催の追悼式典は、第442連隊のイタリア戦線で手榴弾に覆いかぶさって自ら犠牲になり仲間の命を救ったサダオ・ムネモリ上等兵を記念して建立された殉国碑前で行われた。
 遺族や戦友、友人、日系諸団体の代表ら約200人が参列。各代表が壇上であいさつし、日系兵士の功績を称え英霊を慰めた。日系20団体の代表が1人ずつ献花。日系名誉戦没者の名が読み上げられ、海兵隊員が礼砲、ラッパ吹奏で弔った。
 日系二世兵で編制した第100大隊、442連隊の退役軍人の多くが今年も元気な姿を見せた。同隊は米戦史の中で最も勇敢に戦ったうちの1つであると高い評価を得ている。
 毎年の式典参加を欠かしたことのない元442連隊歩兵ヒロ・ニシクボさん(89)は、22歳で徴兵された。17週間の戦闘訓練の後、1944年にフランスへ送られ前線で戦った。

後輩兵士を激励するニシクボさん(右)

ドイツ軍との交戦で「戦闘毎に多くの仲間を失った」と、激戦を振り返りながら、「戦死者のみならず、国家のために戦ったすべての兵士がヒーローであり名誉戦士となるべき」と述べた。この日は、4人の亡き戦友の墓前で冥福を祈っていた。
 南加日系婦人会(柴洋子会長)は、同会が1937年建設した戦没者慰霊塔を囲み式典を催し、日系の各会や各地区からの代表ら約40人が列をなし焼香を上げた。司式を執行した禅宗寺のルメー大岳総監は、「日系社会のために犠牲となった先祖を今一度思い起こし感謝してほしい」と諭した。
 柴会長によると、慰霊塔は婦人会が呼びかけ日系社会の協力を得て完成させた。除幕式での「感涙にむせぶ…」という記録が残されており、排日という逆境下で社会を着実に築き上げた先人の思いの深さが伝わってくる。53年には天皇陛下が皇太子時代に墓参した際に、月桂樹2本を植樹された。
 柴会長は、「先人たちはすばらしい『武士道の魂』を持っていたと思う。果敢に戦った」と称え、「活躍と功績を思うと、胸が打たれる。社会のために献身してくれた」と哀悼の意を表した。
【永田潤、写真も】

焼香をする柴洋子・南加日系婦人会会長


焼香のために列を作る参列者ら

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