生活、大変よ

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 日本にいたころ、大学で経済理論を教えていた叔父がいた。経済だから数字だけかというとそれだけではない。時々禅問答のようなことも言う。いかんせん、こちらの頭がついて行けない中学生だったから張り合いが無かったことだろう。
 例えば「百円札の価値とは」。印刷すれば数円なのになぜその数十倍の価値があるのか。といったことからさらに話が広がるのだが、記憶に残っていない。今ならもうちょっと理解できたかもしれない。
 現在、加州は赤字で大変。民主党の「首を切らずに税金上げろ」、共和党の「上げずにバジェットカット」。叔父が生きていたらこの状態をどう説明するか、どうすればいいと思うか興味があるところだ。
 「赤字解消、失業率を抑えるため、新しいビジネス、プロジェクトを始める」とよく言うが、経済素人にはよく分からない面もないではない。新プロジェクトを始めるには人を雇わなくてはならない。就業率の上昇になるのは理解できる。
 人を雇えば給料を払わねばならぬ。赤字の現在、どこから給料をもってくるのか。プロジェクトを始めた初日から収益が出るわけないから、回転しだすまでの経費は誰が負担するのか。
 州も市も公務員のレイオフを進めている。就業時の契約があるから給料カット、賃上げの据え置き、ベネフィットの制限などできないらしい。働く人の数が減ればサービスが落ちるのは当たり前。悪いサービスは直接僕ら一般市民へかぶさってくる。
 娘が行っている大学も経費削減の余波で、各クラスとも、授業のない日が月に一度ある。その分教授たちに給料を払わなくて良いというのが理由らしい。娘の学友がそういった教授に「学長や学部長も給料カットしているか聞いてみたら」と聞いたら、冗談めかして「そんなこと聞いたらクビになるよ」と言ったらしい。もしかしたら本当かもしれないなと思った。
 なにはともあれ、教育と医療は絶対に守らなくてはいけないポイント。知事さん、市長さん、よろしく頼みますよ。【徳永憲治】

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