南加広島県人会:広島大医師団の検診に650人、日本語で分かりやすく診断

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 南加広島県人会(向井司会長)は7月20日から今月5日まで、広島大学病院の医師団を招いた検診を同会館で実施した。今年で10回目。約2週間の間に650人以上が受診に訪れ、日本語で分かりやすく診察を受けた。

広島大学病院の中西修平医学博士(左)の問診を受ける男性


 同県人会の顧問、芥川義則さんによると、「(同検診は)1978年ごろから2年や4年おきに始まったもので、当時は広島県在住の日本人、南カリフォルニアとハワイ在住の広島系日系人の健康比較調査を目的としていた」という。しかし現在では、広島系や広島県人会会員に限らず、日系コミュニティーの人を対象に実施。豚インフルエンザの影響で前回の実施から6年と長期間空いてしまったためか、今年は前回の受診者603人を大幅に上回る650人以上が検診に訪れた。
 今回広島大学病院から来米したのは、医師や看護師など計12人。血液検査や心電図、肺機能チェックや頚動脈エコー、また栄養管理などのアドバイスを日本語でした。
 医師・看護師団を率いる中西修平医学博士は、「日本語での診察がとても喜ばれ、われわれとしてもやりがいを感じる」といい、昔は日本人にはガンが多く、在米日系人には糖尿病が多くみられたが、現在は日本における食事の欧米化などにより、日本人にも糖尿病や動脈硬化などが多くみられるようになり、コレステロールが高くなってきているという。逆に在米日系人は、高齢化で食事の量が減ったことなどからコレステロールが下がってきていると比較した。中西医師は、「10年前の在米日系人の健康状態が今の日本人と近い」と分析し、「現在の在米日系人の健康状態を知ることは、今後の日本の公衆衛生にとても役立つ」と述べた。

吉本健一郎さんの頚動脈エコーをチェックする広島大学病院の杉広貴史医師(奥)


 初めて検診に訪れたカルバーシティー在住の帰米2世吉本健一郎さんは、「アメリカではすぐに専門医にまわされてしまうが、今日はここでいろいろな検査をしてもらえたので助かった」と、次回もぜひ訪れたいと話した。
 1959年に広島県人会に入会した帰米2世の秦勇さんは、妻のタミ子さんと朝5時半に起床し訪れた。「来年1月で86歳になるが、今日の健康チェックで体は78歳の若さと言われ、まだまだ生きられると思った」と冗談交じりに話しながらも、同サービスを受けられ「広島県人会に感謝している」と述べた。
 芥川さんは、「税関の審査が年々厳しくなり、医療機器の運搬に時間がかかったりしたが、皆さんが喜んでくださる顔を見ると、また協力したいという気持ちになる」といい、サンノゼからわざわざ来た人もいたという。
 また向井会長は、「県人会会員以外にも戸口を広めてくれた広島大病院の方々に感謝している」といい、会員の高齢化で準備が大変になってきた点に触れ、「いずれは、ヒロケンなど若い世代のメンバーに受け継いでもらいたい」と話した。
【中村良子、写真も】

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