小東京を熱気で包み 二世週祭閉幕

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街頭音頭をリードした藤間勘須磨社中(左列)と二世週祭女王とコート

 今年で70回目の節目を迎えた「二世週日本祭」(田村勇人実行委員長)が22日、行われた街頭音頭に多くの人が参加するなか、その華やかな祭りの音頭とともに幕を閉じ有終の美を飾った。
 7月18日の開幕式から約1カ月間、小東京を舞台に日本文化を代表する多くの催しが毎週末にわたり開催された。今年のグランドマーシャルには菊地日出男さん、パレードマーシャルにはフィギュアスケート2008年度全米女王でバンクーバー五輪4位の長洲未来さん、2010年度女王はラニ・クメ・ニシヤマさんが選ばれた。

浴衣、法被姿で踊る子供たち

 今年2回目となった「七夕まつり」では色鮮やかな七夕飾りが小東京を彩り、初のコンテストや20フィートにおよぶ世界最大規模という七夕飾りの出現など早くもその進化をみせつけた。
 グランドパレードの音頭は藤間勘須磨さんが振付けを担当。藤間さんはSMAPの「ありがとう」とV6の「輪になって踊ろう」の2曲を選んだ。「ねぶた」や最終日の街頭音頭は日本の夏祭りさながらの活気を見せつけ小東京を大いに熱狂させた。
 華道、茶道、書道、盆栽、刺子などの展示・実演では、多くの人がその作品や日本文化の奥ゆかしさに酔いしれていたようだった。さらにアートギャラリーショーやフィルムフェスティバルが二世週祭に初登場。日系コミュニティーに新たな文化の風を吹き込んだ。

楽しそうに踊る浴衣姿の子供たち

 二世週祭のフィナーレを飾る街頭音頭では、お揃いの浴衣に身を包んだ各社中や一般参加者、また子供たちもみな息のあった音頭を披露し、沿道からは拍手や声援が送られた。
 この日街頭音頭を見に訪れたドロシー・オギ・カワタさんは1975年度の二世週祭女王。ドロシーさんの両親と子供の親子3世代での参加だ。ドロシーさんの両親は「親子3世代で二世週祭に参加できとても嬉しく思う」と語り、子供たちも二世週祭の手伝いができとても楽しかったと笑顔をのぞかせた。
 また参加者の中には日系人や日本人だけではなく、国籍を問わず多くの参加者の姿が目立った。ロサンゼルス在住のリチャード・ブーリさんはアメリカ人。20年間にわたって街頭音頭に参加してきた。日本の伝統民謡のリズムが大好きで、毎年踊りを披露するのを楽しみにしているという。「沖縄民謡の安里屋ユンタは最初振り付けを覚えるのがとても難しく感じたが、穏やかなリズムがすぐに体に溶け込んだ」と早くも習得した踊りをみせた。
 1934年に同祭が始まって以来、日系コミュニティーで大切に守られてきた伝統と日本文化の継承、さらに日系人と日本人が1つになって成し遂げられた今回の二世週祭も、一人ひとりの心に「楽しい夏の思い出」となって焼き付いたことだろう。今年も例年にも増して盛り上がりをみせた二世週祭となった。【吉田純子】

さまざまな人種の一般参加者が踊った


息の合った音頭を披露する社中

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