14日に日韓親善野球:大会開催で調印式―両国、健闘誓い合う

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調印を済ませた日韓の代表ら。左から日本の藤盛貴博さん、佐藤昭さん、韓国のジョニー・シンさん、ケビン・パクさん

 ロサンゼルス地区の日系と韓国系の両草野球リーグのオールスターチームが対戦する第1回「日韓親善大会」(14日午後5時開始・グレンデール)に先立ち7月29日夜、韓国人街の中華レストランで両国代表による大会開催の調印式が行われた。佐藤昭、ジョニー・シンの両国代表が契約書に署名、がっちりと握手を交わし健闘を誓い合った。
 野球を通し日韓の親善を目的とする同大会。毎年の開催を目指しており、交互にホスト国が入れ替わり、今回は韓国側が務める。会場の収容者数は1500人。韓国は1000人以上の大応援団を送り込む計画で意気込みをみせ、日本は500人のサポーターを集めたいとしている。将来的には、日韓戦を発展させて出身国対抗の地元版WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)開催を目指して米国、メキシコ系チームにも参加を呼び掛けるという。
 日本は軟式草野球リーグ「LASBL」(ロサンゼルス・セーフティー・ベースボール・リーグ)の選抜チーム。同リーグは、日系の3リーグある1つで「みんなが楽しくプレーする」を合い言葉に活動、11チーム、150選手が在籍。2月から10月までカーソンとサウスベイで毎週末熱戦を繰り広げ、1チーム約15試合を戦う。11月にはプレーオフを催し王者を決める。普段は軟式球でプレーするため今大会では、甲子園大会に出場した硬式野球経験者を主体にチームをまとめ現在、調整に務めている。  
 一方の韓国は4チームからなるリーグを1986年に設立した。加盟チームを増やし規模を広げたが、92年に起こったロサンゼルス暴動で韓国社会は大きな打撃を受け、選手の多くが職を失うなどし、チーム消滅や一時活動中断など危機に瀕した。下火となったリーグは、何とか持ちこたえ再建を目指して活動。今では18歳から52歳までの選手が所属し、3リーグに分かれ、30チームが3月から10月までトーナメント(1チーム18試合)を開いている。
 日曜に試合を行う日本リーグに対し、韓国が土曜開催なのは、キリスト教徒が多いためだという。チームを教会や学校、同窓会、職場などの単位で構成し、対外試合で親睦を深めている。北京五輪で金メダルを獲得した韓国だが、ロサンゼルスの同社会では本国と同様にサッカーの方が人気は高いという。
 両国とも、大会用のユニホームを新調する。日本はWBCで2連覇した母国代表のユニホームに倣い、紺色を基調に赤字で「JAPAN」の文字をくっきりと浮かび上がらせている。韓国のデザインは、真っ白の上下に太極旗をほうふつさせる赤と青で「KOREA」とプリントした。
 調印式は日韓地元メディアを集め行われ、記者会見で両代表が友好目的の大会の意義や試合での意気込みを語った。両者は大会にさきがけて5月に前哨戦となる交流試合を催し、実力を認め合っている。
 佐藤代表は、韓国のスタイルを「パワーがあり守備力がある」と警戒。投手戦の接戦を予想し「日本は3人の好投手で対抗する」と話した。親善を強調し「フェアープレーをしよう」と呼びかけた。野球のみならずすべての面でライバル関係にある2国に対しシン代表は、「過去のこと(歴史)は別にして、友好関係を継続するために日本チームに敬意を持って、次の世代のためにいいゲームをしたい」と抱負を述べた。
 調印後は、日韓両選手が円卓を囲み会食した。日韓の文化を比較したり、地元ビジネスの情報交換、環境問題、北朝鮮関連の国際政治、先に開催されたサッカー・ワールドカップ・南アフリカ大会での日韓の健闘など、さまざまなトピックに花を咲かせ交流を深めた。
 日韓親善野球大会は14日(土)午後5時から、グレンデール・コミュニティーカレッジ(1500 North Verdugo Road, Glendale, CA 91208)の野球場で開催される。観戦は無料でチケットは当日配られる。大会のホームランとファウルボールは、記念に持ち帰ることができる。
 大会の詳細は佐藤さんまで、Eメール―
 [email protected]
 リーグの公式サイト―
 www.geocities.jp/lasbl2004/
【永田潤、写真も】

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