公聴会:メトロレール接続草案を討議、「小東京の声」反映へ

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LTCCが主催した公聴会に集まった住民や事業主ら


 「リージョナル・コネクター事業」(メトロレール接続)で提案されている工事5案それぞれの環境アセスメント(EIS/EIR)の草案がメトロから発表されたことを受け、小東京協議会(LTCC)は13日、「小東京の声」を集める公聴会を日米文化会館で催した。
 同事業は、パサデナからイーストロサンゼルスを結ぶ「ゴールドライン」の小東京駅付近と、ロングビーチとロサンゼルス・ダウンタウンを結ぶ「ブルーライン」、また現在建設中の「エキスポライン」(ロサンゼルス・ダウンタウンからカルバーシティー間)が通過するメトロセンター駅を約2マイルにわたって結ぶ事業。
 その工事案として現在提案されているのが、①路線接続を実施(建設)しない②バス路線利用案③路面電車を利用した地上路線案④フラワー通りと2街下完全地下鉄案⑤フラワー通りと2街を通る一部地下鉄案の計5案。工事が実際に行われると仮定した上で、LTCCは小東京へもたらす工事の影響を最小限に抑えられる④2街完全地下鉄案を支持している。
 英語、日本語、韓国語の3カ国語で行われた13日のLTCC主催の公聴会には、小東京の住民や事業主など約60人が集まり、LTCCのコンサルタント、ダグラス・キムさんがメトロから発表されたEIS草案の内容を分かりやすく説明した。
 それによると、▽「小東京の声」としてすでにLTCCからメトロへ要求していた工事着工に伴う懸念事項はすべて草案に盛り込まれている▽工事の影響が最小限に抑えられるのはLTCCが支持を表明している「2街完全地下鉄案」であると草案の内容から再確認▽路面電車を利用した「地上路線案」になった場合の工事の影響が草案の中で実態よりも低く評価されている―点などを上げた。
 公聴会では、EISの草案に盛り込まれた小東京コミュニティーの懸念事項をEISの最終版に必ず盛り込むことへの要求と、工事着工により影響を受けるビジネスに対する補償の明確化と具体化などについて、またこれらコミュニティーの要求がメトロ側に受け入れられなかった際の対応についてなど、さらに意見が交わされた。
 EISの草案の公示期間は10月18日までで、メトロは28日(火)午後6時半から8時まで、全米日系人博物館(369 E 1st St.)で、また10月4日(月)午前11時半から午後1時まで、ロサンゼルス市警察本部(100 W. 1st St.)でそれぞれ公聴会を予定している。
 メトロは、同事業に対する懸念や要望など、個人からの意見も受け付けている。言語は英語である必要はなく、日本語でもかまわない。意見の送付先は―
 Dolores Roybal Saltarelli
 Project Manager Metro
 One Gateway Plaza,    
 99-22-2
 Los Angeles, CA 90012
またはEメールで―
 [email protected]
 10月18日にコミュニティーからの意見を締め切った後、同20日にメトロのプランニング委員会が5案の中から1案を提案、同28日にメトロの理事会で正式にコミュニティーが望む案として1案が決定する。その後、環境アセスメントの最終版を発表、再度公聴会を経て正式に1案を承認し、2014年に工事着工、2017年の開通を目指している。
 環境アセスメントの草案は、小東京図書館(203 S. Los Angeles St.)、ロサンゼルス・セントラル図書館(630 W 5th. st.)、またはメトロのホームページで閲覧可能。アドレスは―
 www.metro.net/projects/connector
【中村良子、写真も】

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