南カリフォルニア詩吟連盟:創立20周年 二世週祭吟詠大会を開催

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構成吟を披露した各流派からの代表たち

 南カリフォルニア詩吟連盟(谷口国瑞理事長)主催の二世週祭吟詠大会が8月29日、同連盟創立20周年記念吟詠大会と併せてベニス日系人会館ホールで開催された。20周年という節目の年を迎え、各流派さらに団結を深めるとともに、詩吟を知らない若い世代にも、いかに日本の伝統芸能を伝えるかという課題に向き合う年にもなったという。
 日本の伝統文化を継承する二世週祭にふさわしい吟詠・吟舞が盛り込まれた今年の大会プログラムは、第一部が会員吟詠と構成吟「明治維新」、第二部が師範吟詠で、連盟に加盟する「尚道会」「国誠会」「国風会」「錦声会」「錦友会」「菁吟会」「国総会」の全7流派の代表吟士ら92名が集まり朗々粛々と繰り広げられた。
 

あいさつで各流派の吟士の輪の継続を訴える谷口理事長

各流派が一緒に吟じる構成吟に今年は「明治維新」を選択。「当時の若者は自分を捨ててまで国のためを思っていた。坂本竜馬をはじめ、彼らなくして今の日本はない」。谷口理事長は幕末の若者へ敬意を表し、今回「明治維新」を構成吟に選んだという。
 同詩吟連盟は今年で20周年を迎え、各流派のまとまりがさらに深まり、和気あいあいと詩吟を楽しんでいるという。「先輩たちにお礼を言うとともに、今後も長く続けるため各流派協力していきたい」と谷口さんは力を込める。その一方で、今まで詩吟に触れたことのない人にも、日本の伝統芸能のひとつとして詩吟を知ってほしいと語る。
 

会場を訪れた2世クイーンとコートたち

当日は二世クイーンのラニ・クメ・ニシヤマさんをはじめ、コートらが会場を訪れ同大会に華を添えた。
 詩吟は日本の歴史を題材とし、詩吟を通して歴史の勉強ができる。続ければ続けるほど知識を吸収でき、過去の先人から教訓を得ることも多いという。常に学び続ける姿勢が必要とされ、作者の気持ちをくみ取れるようになるまでには何年もの経験を要する。しかし、当時の出来事と作者の心境を理解できた時、自分の口から吟じられる詩は聞く者を当時の世界へといざない、思わず感嘆の声が漏れるという。
 参加者のひとりドイツ人の大見仙錦士(エーミシェン・ローター)さんも日本の伝統芸能である詩吟に心打たれ学び始めたひとり。詩を通して日本の歴史を学べることの楽しさを吟じるごとに味わっているという。
 今回の構成吟でナレーターを務めた吉見愛鶴さん。「詩の作者は歴史上有名な人物ばかり。詩吟は日本の歴史に興味をもつきっかけになる。詩吟を通して漢字の勉強もでき、アメリカにいるからこそ日本の伝統文化、日本民族の誇りを改めて感じてほしい」と日本文化継承を訴える。
 今回の構成吟「明治維新」が訴えるメッセージは大きい。自分の利益のためでなく、国を良くするため命をかけた幕末日本の若者たち—。
「おもしろき こともなき世をおもしろく—」。
 この詩を残し27歳でこの世を去った高杉晋作。この詩で高杉は何を後世に伝えたかったのだろうか。詩吟を通して歴史を知ることは、現代人に欠けている「何か」を気付かせてくれる、良いきっかけになるかもしれない。 【吉田純子】

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1 Comment

  1. Masao Korematsu on

    アメリカでも詩吟の会があり活動されていることを知り驚いています。
    小生広島に在住し現在水真流に所属するものです。近々広島にある小さな支部『菱萌吟詠会』で温習会を行うことにしておりいま日本で竜馬ブームですので竜馬にまつわる構成吟をやりたいと思っているところです。ご存じにとおり竜馬が作った漢詩は全く見当たらずうまく構成吟が作れずに困っております。誠に勝手なお願いですが貴方でやられた構成吟「明治維新」のシナリオがあればPDFファイルにしてメールして頂けませんか?大至急上記E-mailアドレスにお願いいたします。
    もし無理でしたら取り上げられた吟題を吟じられた順番通りに並べていただき、ナレーションがあればそこだけでも抜き出してWORDにして頂きメールして頂けませんか?
    名を興味がおありでしたらこちらで演じた構成吟『良寛和尚』のVIDEO(DVD)がありますので後日お教えいただいた住所に送らせていただきたいと思っております。
    今後ともますます活躍されることを祈っています。

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