メトロレール接続:公聴会で「完全地下案」に強い支持、市民の意見集まる

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9月28日に全米日系人博物館で開かれたメトロの公聴会


工事案についてメトロ側から説明を受ける市民


 「リージョナル・コネクター事業」(メトロレール接続)で提案されている工事5案の環境アセスメント(EIS/EIR)の草案発表を受け、メトロは9月28日、市民の意見を集める公聴会を全米日系人博物館で催した。
 公聴会には、小東京の住民やビジネスオーナーのみならず、ファイナンシャル・ディストリクトやアート・ディストリクトで働く会社員、またダウンタウン住民会のメンバーら100人以上が集まり、事業への関心の高さをうかがわせた。
 約25人の市民が意見を述べ、小東京協議会(LTCC)が正式に支持を表明している「フラワー通りと2街下完全地下案」を支持する意見が大多数を示した。その上で、4年間と言われる工事期間中に影響を受ける周辺ビジネスに対する補償と対策を要求する声も目立った。
 一方、「バス路線利用案」や「路面電車を利用案」など地上を利用する案に対しては、工事期間中の一部通行止めや迂回、重機の搬入や工事車両の往復などで、ダウンタウンにさらなる交通渋滞を引き起こすと危機感を募らせる声がほとんどで、「住民やビジネスオーナー、ダウンタウンを訪れる人への影響は計り知れない」と、地上案すべてに反対の意見が集まった。

強い支持のあった「完全地下案」の一例(写真=メトロ提供)


 また、オプションの一つとして上がっている「路線接続を実施(建設)しない」案については、「長い目で見ても各路線の接続は必須」「(各路線が接続されれば電車を利用する人が増え)温室効果ガス排出量の大幅な削減にもつながる」と、工事の必要性を訴える意見が多かった。
 一方で、2街でレストランを経営するオーナーは、コミュニティーのほとんどが支持を表明している完全地下案について、「一時期間2街を完全に通行止めにすると聞いています。もしそれが本当なら、われわれは生き残れない」とし、小東京にビジネスを構える人、また住む人の目から見て、「4年間という長い工事期間中、小東京全体が工事現場になることをもう一度考えてほしい」と、この日意見を述べた25人中唯一反対の意見を述べた。
 この日の公聴会および、4日にロサンゼルス市警察で開かれた公聴会で発表された意見はすべて録音され、今後メトロの理事会で話し合われる。これら意見は、28日(木)午前9時半に開かれるメトロの理事会で決定される「コミュニティーが望む案」を選ぶ際に重要な役割を果たす上、環境アセスメントの最終版にも掲載される。
 EIS草案の公示期間は18日までで、メトロは同日まで、引き続き市民からの意見や懸念、要望などを受け付けている。言語は英語である必要はなく、日本語でもかまわない。意見の送付先は―
 Dolores Roybal Saltarelli
 Project Manager
 One Gateway Plaza,
 MA 99-22-2
 Los Angeles, CA 90012
またはEメールで―
 [email protected]
 環境アセスメントの草案は、小東京図書館(203 S. Los Angeles St.)、ロサンゼルス・セントラル図書館(630 W 5th St.)、またはメトロのホームページで閲覧可能。アドレスは―
 www.metro.net/projects/connector
【中村良子、写真も】

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