メトロレール接続:LTBAとLTBIDが「建設しない」への支持を正式表明

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都ホテルで催されたLTBAとLTBIDのミーティングで「リージョナル・コネクター事業」について説明するPR会社のジニー・ブリドー事業マネジャー(中央)


 小東京の事業主らを会員に抱える小東京ビジネス・アソシエーション(LTBA)と小東京BID(LTBID)は13日、メトロの「リージョナル・コネクター事業」(メトロレール接続)について、メトロ関係者を招いたミーティングを都ホテルで催した。席上、事業への疑問や懸念を話し合うとともに、周辺の事業主や住民、また顧客らから集めたアンケートの結果をもとに、「建設しない案」への支持を正式に表明。15日にメトロへ意見書を提出した。一方、小東京協議会(LTCC)はすでに「完全地下案」を支持している。
 ミーティングでは、メトロからアン・カーマン事業マネジャーとPR会社のジニー・ブリドー事業マネジャーの2人が参加。LTBAとLTBIDからは、1街や2街、ウエラーコート、サンペドロ通り、ジャパニーズ・ビレッジ・プラザ、セントラル通り、ホンダプラザ、小東京プラザなど、各場所を代表する事業主約25人が集まり、事業への疑問や懸念、技術的な問題、また今までの経過やこれからの流れなどを質問、メトロ側はそれらに丁寧に答えた。
 同事業に関しては、工事の影響を直接受ける小東京の声を聞こうと、メトロやLTCCなどが数多くのミーティングや公聴会を催してきた。しかし、ミーティングがレストラン経営者にとって多忙な時間であったり、また通訳がついていても、英語での会に参加することに躊躇していた人も多く、事業主の声がメトロに届くのに時差が生じた。
 13日のミーティングでは、メトロの代表者を前に、「一団体だけの意見を小東京全体の意見としてとらえてもらいたくない」との声が上がり、事業主は「実際にレストランや商店を経営するわれわれにとって、同事業は死活問題。工事の影響をじかに受けるわれわれ事業主の声にも耳をかたむけて」と訴えた。
 これを受けメトロ側は、事業主らから直接意見を聞けたことに感謝するとともに、全米にロサンゼルス、サンフランシスコ、サンノゼと残り3地域となった日本人町の貴重な歴史を理解していると述べ、「われわれは、皆さんのビジネスをつぶすために事業を行うのではない」として、今後もともに話し合いを続け、お互い納得した形で事業が進められることを望んだ。
 事業主らは、5日に初めて正式なミーティングを開き、あらためてメトロの同事業内容を確認。より多くの人の意見を集めるため、LTBIDが会員および小東京の住民や小東京を利用する顧客らに同事業に関するアンケート用紙を配布した。
 13日に行われたミーティングで、LTBIDのウィルソン・リュー会長が現在までのアンケート結果を発表。同日現在1034件の回答があり、「建設しない案」に関する回答率は89・17%で、このうち、80・69%が支持していることが分かった。またLTCCが支持を表明している「完全地下案」に関する回答率は53・77%で、このうち80・94%が不支持だった。
 これらの結果をもとに、LTBAおよびLTBIDは、正式に「建設しない案」への支持を表明。これらの回答用紙をメトロおよびジャン・ペリー市議らに提出し、彼らの声を届けた。
 メトロは今後、コミュニティーから集められた声をもとに、同事業の5案を再検討。28日(木)午前9時半に開かれるメトロの理事会で、「コミュニティーが望む案」として1つの案が選ばれる。
 メトロのリージョナル・コネクター事業は、パサデナからイーストロサンゼルスを結ぶ「ゴールドライン」の小東京駅付近と、ロングビーチとロサンゼルス・ダウンタウンを結ぶ「ブルーライン」、また現在建設中の「エキスポライン」(ロサンゼルス・ダウンタウンからカルバーシティー間)が通過するメトロセンター駅を約2マイルにわたって結ぶ事業。同事業に関する詳細は、メトロのホームページで―
 www.metro.net/projects/connector
【中村良子、写真も】

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