共同貿易日本食レストランショー:日本から業者が積極参加―食文化の海外普及目指し

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「iichiko」を勧める三和酒類の試飲ブース

 日本食総合卸売業、共同貿易(本社ロサンゼルス、金井紀年社長)は、 東京共同貿易と共催した業者向けの食品見本市「日本食レストランショー」を2日、本社で催した。日本食に携わる当地の事業経営者や投資家、料理職人らが集い、例年を大幅に上回る1700人を超える参加者で賑わい、約60社が各ブースで自社の食品の試食・試飲、新製品のPRに努めた。
 レストランショーは、今年で22回目となる実績が認められ昨年に次ぎ日本の農林水産省から協賛を得た。その助成金の恩恵を受けた日本からの業者の積極参加が目立ち、円高の厳しい経済の中でも食文化の海外普及を目指す強い意志がうかがわれた。
 助成金のお陰でブース出店費を無料にされたことを喜ぶ信楽焼を制作・販売する滋賀県の「しんによ陶器」の社長田村靜夫さんは「日本の焼き物文化を伝えたい」と、昨年に次ぐショー参加。「日本料理を最後までしっかりと、いい器で出してもらいたい」と願いを込め、今回は鍋や取り皿、小鉢、とっ

ヒマラヤ岩塩の試食をする参加者

くり、ぐい飲みなどを紹介。商品は値が張るため、富裕層が多く食事をする高級レストランをターゲットとする。ドイツなどでも売り込んだが「慎重派のヨーロッパ人よりもアメリカ人の方が反応が早い」といい、海外販売では米国を最重要市場ととらえ「磁器の良さを伝えて分かってもらいたい」と抱負を述べた。
 米国でもブランドイーメジを高めつつある麦焼酎「iichiko」の「三和酒類」(本社大分県)。海外営業部の楠橋貴文さんは「(韓国の)『SOZU』と混同されがちだが、国、歴史、製造方法、味が違う」と説く。日本では酒類の消費が落ち込んでおり、焼酎も例外ではない。少子化、人口減の国内販売を補う販路拡大の海外進出は重要である。同社は中国で売り上げを伸ばしており、米国市場も魅力的だという。試飲会では、お茶やお湯、ソーダ類、牛乳まで割って飲むことができる焼酎の多彩さを強調し、小さく切ったフルーツとの相性の良さを説明し振る舞い「自分好みのスタイルで」と売り込んでいた。
 共同貿易は、商品をただ売るのではなく、文化として根付かせることに努めており、食の品質維持・向上には特に気を配る。すし学校を設立し板前を養成、人手不足の和食界に貢献するほか、地酒人気に対応しては酒学校も持ち正しい知識を身につけたエキスパートを育成している。レストランショーでも、包丁研ぎや地ビール、ラーメン、ヒマラヤの岩塩などのセミナーを開き啓蒙に努めた。
 金井社長によると米国の日本食事情はこれまで、すしや懐石を中心とした高級料理が引っ張ってきた。しかし、日本ではラーメンやお好み焼き、たこ焼き、おむすびなど庶民が食べる中級(B級)料理がグルメとして見直されていることをヒントとして積極的に取り入れたいとし、地方に赴いて研究・調査を重ねている。 
 実際に米国で中級日本料理は、流行の最先端を行くニューヨークでは、これらの専門店がここ数年で数多く日本から進出し成功を収めている。金井社長は、「庶民から富裕層までの料理が揃っていて、広い幅を持つのが日本食の特徴」と力説し、「中級料理を各レストランが取り入れることで、客層は広がり売り上げアップにつながる」と強調、紹介に努めていく。
 同社の詳細は、電話213・626・9458。
 ウェブサイト―
 www.lamtc.com
【永田潤、写真も】

信楽焼の質の高さを説明する田村さん(左)

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