加州高速鉄道:追加助成金9億ドル超

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 2012年に着工が見込まれている加州の高速鉄道(ハイスピードレール)建設をめぐり、連邦議会は25日、サンフランシスコとロサンゼルス間の建設費用や他の鉄道プロジェクトに新たに9億200万ドルの連邦助成金を支給すると発表した。
 高速鉄道計画は総工費約430憶ドルをかけ、最新の技術を駆使し時速220マイルでサンディエゴ、ロサンゼルス、サンフランシスコ、サクラメント間を結ぶ計画。サンフランシスコ-ロサンゼルス-アナハイム間は2020年に開通する予定だ。
 2008年に100億ドルの州公債発行が住民投票により承認され、今年始めに連邦政府は全米鉄道網整備計画および景気対策費から、22億5000万ドルを加州に交付すると発表していた。今回さらに追加の連邦助成金が出たことで計画は大きく前進する。
 連邦当局によると、建設工事は18のプロジェクトに分けて進められ、9億200万ドルの助成金のうち7億1500万ドルはフレズノから南に延びるサンホアキンバレー、1600万ドルがサンフランシスコ—サンノゼ間の鉄道建設費用に充てられ、1億ドルが鉄道車両購入に使われる予定。さらに2500万ドルがサンディエゴ郡の鉄道コントロールシステムに割り当てられる。
 加州高速鉄道当局は、サンフランシスコ—サンノゼ間、マーセド—フレズノ間、フレズノ—ベーカーフィールド間、ロサンゼルス—アナハイム間のどの区間から着工するか今年中にも決定する。
 連邦助成金は、高速鉄道敷設以外にも既存の鉄道施設改善や鉄道網研究費などに振り分けられる。サンディエゴ郡には列車制御システムや信号施設の改善などに2100万ドルが交付される。
 連邦政府からの助成金支給の発表は、11月2日の中間選挙と同時に行われる加州選出上院議員選に先駆けて行われた。高速鉄道建設工事で多額の資金が投じられる加州中央部のセントラルバレーは、上院選で争う民主党現職バーバラ・ボクサー上議(69)と共和党のカーリー・フィオリーナ候補(56)の激戦の地でもある。
 こうしたことを受け、助成金支給の発表は、オバマ政権の民主党候補支持を訴えるための政治戦略であるとの声もある。
 また高速鉄道当局者は26日、小東京協議会(LTCC)の月例ミーティングに参加。ダウンタウンのユニオンステーションから小東京の東、ロサンゼルス川に沿って延びるロサンゼルス—アナハイム間の鉄道建設についての説明会を行った。
 当局は高速鉄道の利点として、同区間の移動時間短縮や移動費用の低コスト化、鉄道利用による交通渋滞の軽減、排気ガスによる二酸化炭素排出の削減、さらに建設工事にともない、同区間だけで9万2000人の正規雇用が見込め経済効果も期待できると発表した。
 現在は計画の初期段階で、2011年2月の環境アセスメント(EIR/EIS)の草案の発表に向け、LTCCの交通委員会らと今後もミーティングの場を設け、詳しい計画内容の説明を行う予定。

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