JET歓迎会:参加者11人が日本から帰国

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真剣なまなざしでリクルーターの話に耳を傾けるJET帰国者たち

主に英語教師として訪日し活躍する「JETプログラム」(The Japan Exchange and Teaching Program)の今年度参加者の帰国歓迎会が15日、ロサンゼルス空港マリオットホテルで開かれた。帰国者は日本での体験や子供たちとのふれあいを報告し合い、その表情には異文化を学び、吸収してきたという充実感で満ち溢れていた。
 JETは日本における外国語教育の発展と国際交流を深める目的で創設され、自治体国際化協会が総務省、外務省、文部科学省とともに推進。日本語を母国語としない参加者が、外国語指導助手、国際交流員、もしくはスポーツ国際交流員として、日本各地の学校で指導に当たり、国際交流を図るプログラム。参加者の多くが日本文化に興味があり、積極的に日本語と文化を学んで帰国してくるという。
 伊原純一総領事は祝辞で、帰国した11人の日本での活動を称えるとともに、「日米協会とJETの同窓会組織であるJETAA(JET Alumni Association)、各県人会にも参加し、日系社会の発展にも貢献していってほしい」と呼び掛けた。
 今年度の帰国者、カリフォルニア州エルモンテ出身のキャシー・パンガニバンさんは香川県讃岐市に1年間滞在。「苦労したことは」との問いに、「讃岐弁」と明るい笑顔で即答した。プログラムを通して日本で過ごした1年間を「大変素晴らしい機会だった」と振り返り、異文化に触れ「自立心と自信が芽生えた」と変化を語った。自身にとって大変有意義な時間になったことから、「これから日本に行こうと思っている人にも、さまざまな経験が積めるJETプログラムをぜひ勧めたい」と力を込めた。
 会場にはJET卒業生の姿もあり、2005〜06年まで青森県八戸市で過ごしたマリア・バレンゼラさんは、「また日本を訪れたい」と流暢な日本語で楽しかった思い出を振り返った。習得した日本語を忘れないために、年に4回開催されるJET主催の「日本語だけディナー(NDD)」に毎回参加。メンバーと練習を欠かさないという。現在はノートルダム大学でアジア文学を教え、日本文化に興味を持つ生徒にもプログラムを勧めているという。
 JET卒業生で、UCサンディエゴの大学院生を募集するブースでリクルーターとして参加していた、リイ・ジュディスさんは、「国際感覚を身につけることは、大学院での勉強にも役立つ」と主張。語学力と異文化への理解は、ビジネスをする上でも大事なスキルになると訴えた。
 プログラムの参加者は日本の都市だけでなく、地方にも配属されるが、上司、同僚、生徒からなる組織の一員として、異文化の中で社会性を養い、日本のコミュニケーションスタイルを身につけることができる。最初は異国での生活で壁にぶち当たることも多いという。しかし、困難を克服し、「我慢」を覚え、日々学んでいくことで参加者は成長し、再び母国の地を踏む。
 2010年は36カ国4334人がプログラムに参加。創設された1987年からこれまで56カ国、延べ5万4000人が参加してきた。また日系米国人の参加者も少なくないという。将来、米国と日本の懸け橋となり、明日の日米関係を担う逸材が今後もJETプログラムから生まれることに期待がかかる。【吉田純子,写真も】

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