オーロラ日本語奨学金基金:小椋佳が初の米国公演―奨学生に歌贈り前途祝す

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美しい歌声を披露する小椋佳

 シンガーソングライターの小椋佳さんが10月30日、トーレンスのエルカミノ・カレッジで「オーロラ日本語奨学金基金」(阿岸明子代表)の第12回ベネフィットコンサートに出演し、初の米国公演を行った。定評のある美しい歌声を披露し、渡米前に小椋の歌を聴いて青春時代を過ごした観衆を酔わせた。公演前夜には、基金集めのためのディナーに参加、将来が嘱望される奨学金受賞者4人を激励して歌を贈り前途を祝した。
 40年間の活動で2000を超える曲を発表してきた小椋は「自分の信じる歌だけを作ってきた」という。作詞の際には言葉に重きを置き、美しい楽曲を仕上げる姿勢を崩すことはない。だが、その思いとは裏腹の現代の若者言葉など日本語の乱れを嘆く。オーロラの日本語教育者育成事業を「自身の活動に通じるものがあり敬意を表したい。これからも続けてほしい」とエールを送った。
 小椋はコンサートで、1500人を超える観衆を前に新旧を織り交ぜた20曲を歌い上げた。美空ひばりが歌った「愛燦燦」や布施明の「シクラメンのかほり」など名曲も披露。小椋の澄み切った歌声と心を打つ歌詞の数々に多くが陶酔し「懐かしーな」「きれいな声だ」などの声が聞かれた。カーテンコールに応えた小椋は、スタンディングオベーションでの万雷の拍手を浴び「少し恥ずかしかった」としながらも「いいお客さんばかりで歌っていて楽しかった。また来たい」と語った。

オーロラ日本語奨学金基金の奨学金授与式。右から阿岸代表、シャンディ・ジロキさん、ノーア・マイルズさん、ジェーソン・パックマンさん、ダレル・ミホさん

 オーロラの奨学金授与式では、各受賞者が流暢な日本語で抱負を語った。阿岸代表と支援者は、はるばる日本から来米した小椋に謝意を表した。
 オーロラは、毎秋の奨学金授与式に合わせ日本から有名歌手を招いてのコンサートとディナーショーを開くほか、春にはチャリティーゴルフ大会を開催し奨学基金を捻出している。さらに、高校生を対象にした日本語スピーチコンテストを開き、優勝者を米国代表として日本開催の国際大会に派遣するなど、次世代の育成にも力を入れている。
 阿岸代表は「小椋さんに大成功のコンサートをしていただいて感動している」と感謝。オーロラの活動については「日米のフレンドシップに言葉が密接にかかわっている。これからも続けていきたい」と述べた。【永田潤、写真も】

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