ピーター・バートン氏に旭日中綬章:日本研究の発展と理解に寄与

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伊原総領事から勲章と賞状を伝達されたバートン氏(左)

南カリフォルニア大学(USC)のピーター・バートン名誉教授に対する、日本政府の平成22年秋の叙勲伝達式が17日、総領事公邸で行われた。米国における日本研究の発展と日本の文化・芸術をはじめとする対日理解促進への貢献がたたえられ、親族や大学関係者およそ50人が見守る中、伊原純一総領事から「旭日中綬章」と賞状が授与された。
 伊原総領事はバートン氏を「日本研究のゴッドファーザー」と紹介。日本の文化や歴史、政治に至るまで、米国における日本研究の第一人者である同氏の長きに渡る情熱と功績をたたえた。
 叙勲を受け、バートン氏は「(自身の)米寿の祝いの時に、このような賞を頂き大変うれしく思います。ありがとうございました」と流暢な日本語でスピーチし、名誉を喜んだ。
 

亡き妻ミシェルさんの日本文化への情熱と日本での思い出を振り返るバートン氏

自身の家族も日本と深いかかわりがあり、亡き妻ミシェルさんも日本の芸術に造詣が深く、日本で息を引き取ったことや、富士山に登った経験などを振り返り、日本に対する真しな愛情をのぞかせた。
 バートン氏は1922年、ポーランドのビャウィストクに生まれ、28年に家族とともに中国ハルビンに渡った。大学卒業後、バイオリン奏者として訪日、その後約8年間を日本で過ごした。この滞在中に、日本の文化や歴史に感銘を受け、49年に米国に移住後、コロンビア大学大学院で日本研究に従事。その後61年から30年間、日露関係、日本の政治・政党および国際交渉における心理の専門家としてUSCで教べんをとり、初の日本講座を開講。国際関係学科にUSCアジア太平洋地域研究プログラムを設けた。
 さらに、南カリフォルニア地域の日本研究者・教育者の学研組織「南カリフォルニア・ジャパンセミナー」を開き、日本研究の礎を築いた。
 芸術への造詣も深く、ロサンゼルス郡美術館の説明員を務めていた亡き妻の日本芸術への愛着を記念し、同美術館の恒久事業として、日本の芸術文化をテーマとするメモリアルレクチャーを発起。89年以来、毎年欠かさず開催され、多くの人々に日本芸術の素晴らしさを伝え続けている。【吉田純子、写真も】

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