日本民謡「松豊会」:創立45周年記念大会を開催

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松豊会全員による演奏と坂東三津拡社中による踊り

日本民謡「松豊会」(佐藤松豊主宰)が14日、トーレンス市のアームストロング劇場で創立45周年記念「民謡の祭典」を催した。新名取、新師範披露も併せて行われ、華やかな中にも身の引き締まる大会となった。また日本からは小杉真貴子(民謡、歌謡曲)、若杉和子(三味線、民謡)、米谷和修(尺八、民謡、笛)を特別ゲストとして迎え、記念すべき年にふさわしい舞台となった。
 

福島県の民謡「会津磐梯山」を唄った、(左から)ナツさん、植村幸ニーナさん、小杉真リサさん、高橋光さん

第一部は松豊会総勢50人の演奏と唄で、その迫力と共に幕を開けた。踊りは、45周年を祝して参加した坂東秀十美社中が務めた。そのほかにも坂東三津拡社中、菊田会、大和楽USA、本條秀英二(三味線)、堅田喜久佐(鳴物)、増田仁子(琴)、鹿子畑翔士(尺八、笛)らが賛助出演をし、舞台に華を添えた。
 「地元の唄は、地元出身の人に」という今年の趣向のもと、それぞれの地域の唄をその土地出身のメンバーが熱唱。その歌声には、海を越えた向こうの故郷への熱い思いが込められていた。
 松豊会の生徒は日本人だけではない。石川県の「山中節」を唄った、リサ・チャングさんは台湾出身。「先生から民謡を習う時は、身振り手振りで教えてもらった」と述べ、一所懸命に唄うその姿からは、民謡を唄いたいとう情熱さえあれば、言語の壁は超えることができるということを聴く者にひしひしと伝えているかのようだった。
 名取連、舞踊、大和楽と続き、第二部では新名取の佐藤松豊遊、新師範の佐藤松豊智恵、佐藤松豊山の3人のお披露目が行われた。
 

日本から松豊会45周年を祝して参加したスペシャルゲストの小杉真貴子

その後、民謡と洋楽を組み合わせた民謡ステーションと続き、とりは小杉真貴子が務めた。「松豊会の45周年を祝福するため、日本からこの日のために来ました」という小杉は新潟県出身のため、地元新潟の民謡「十日町小唄」も披露。その艶やかな唄声が会場に響き渡ると、会場からは手拍子が起こった。
 アメリカに渡り民謡を指導し始めて45年を迎えた佐藤さんは、生徒のことを「家族」と捉える。生徒の年齢層は13歳から80歳までと幅広く、特に近年若い生徒数が増え続けているという。今年だけで、新しい生徒が18人参加。今回の記念公演に向けて一番苦労したことは「今年から習い始めた生徒さんに、この晴れ舞台のための指導をするのが大変だった」と振り返る。
 今後の抱負として「流派関係なく、日本の音楽を愛する全ての人が手を取り合い、伝統を継承してきたい」と述べ、「引き続き若い人にも民謡の世界を楽しんでもらいたい」と力を込めた。【吉田純子、写真も】

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