JRA日本食の祭典:質の高い多種の料理紹介―1100人が食欲の秋堪能

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240ポンドのマグロの解体ショー

 「米国日系レストラン協会(JRA、上地勝也会長)」は7日、多種の日本食の試食や日本文化の紹介、料理コンテストなどを織り交ぜたイベント「日本食の祭典」をキョウト・グランドホテルで催した。約1100人の参加者が、地元の名の知れたレストランのシェフなどが腕を振るった質の高い料理を味わい、食欲の秋を堪能した。

40フィートの長巻ずしを作る参加者ら

 すしに刺身、天ぷら、ラーメン、焼きそば、和風アイスクリーム、利き酒など各ブースで行列ができ、会場は活気が溢れた。イベントは一度に数種類の日本食が賞味できると好評で、毎秋催される(今年で11回目)理由が納得できる。
 刺身はトロやウニ、地酒は純米吟醸など高級料理が振る舞われた他、焼き鳥、そば、カレーライスといった庶民の料理も人気で、種類の多い日本食の幅の広さをアピール。参加者は非日系のアジア系や白人が目立ち、和食がさまざまな人種層に好まれていることを証明した。
 初参加したロブ、サラ・レイファーさん夫妻はレストラン紹介ウエブサイト「yelp」で同イベント開催を知った。ウエストウッドに住み、家では作らないが日本食の大ファンで、「Sushi Zo」(パームズ)と「南蛮館」(ウエストLA)の常連客。すしは決まって「おまかせ」をオーダーするという。この日は、好きなすしを思う存分に食べ、数種の日本酒を試し「ネタが新鮮でおいしかった。2人で100ドルは安い。とても楽しめたので、また来年きたい」とご満悦の夫妻だった。
 メインの試食・試飲の他、日本食をテーマにした各種ショーが開かれた。マグロの解体や長巻ずし作り、すしコンテスト、すしの早食い競争が行われ、エンターテインメント性に富んだ趣向で参加者を楽しませた。

作品作りに励む優勝した玉城勝広さん

 参加者は、240ポンドの大魚を手際よく扱うプロの包丁捌(さば)きや板前の芸術的な作品の数々に圧倒され感嘆の声が聞かれた。約40フィートの長巻きずしは、参加者約40人の合作。完成品は、白熱した戦いとなった早食い競争に提供された。
 4人で競ったすしコンテストは、ウエストハリウッドのすし店「Sushi on La Cienega」のオーナー&シェフの玉城勝広さんが優勝した。玉城さんは、元フレンチシェフで、フォーシズンズ・ホテル(サウザンドオークス)でヘッドシェフを務めた。競技では和食の域を超えた盛りつけなど実力を発揮し、創作性溢れる色彩豊かな美しい一皿を完成。数種類の野菜を駆使した誕生ケーキのろうそくや門松、刺身を用いてはマグロで一輪のバラ、サーモンでは蝶々を表現するなど他を圧倒した。「力まないようにし、落ち着いて作った。勝ててうれしい」と喜んだ。開けて半年の店はまださほど知られていないため「優勝したので、店を知ってもらえた。たくさんのお客さんに来てもらいたい」と希望した。

魚やえび、野菜など各種天ぷらを振る舞うブース

店の売りは、リーズナブルな値段(1人約35〜40ドル)で、味のいい日本の伝統的なすしが楽しめることだという。
 上地会長は、大入りの来場に「10年続けてきて認められ、定着したと思う」と胸を張った。「いろんな人種の人が来てくれて喜んでもらえたのがよかった。これからも普及活動に力を注ぎたい」と話した。
【永田潤、写真も】

すしコンテスト参加者の各プレート。左上が玉城勝広さんの優勝作品


力強い鏡割りでイベントの幕は開けた


食欲をそそる炭焼きの香ばしい香りを上げる焼き鳥のブース


人気を呼んだ新潟の地酒「菊水」の試飲

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