今も生きるJFK就任演説

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 新著「America by Heart(アメリカ・バイ・ハート)」を出版し、その宣伝活動で全米を回っているサラ・ペイリン前アラスカ州知事。
 「私はオバマ氏に勝てると思う」などと2年後の次期大統領選出馬をにおわせる言動を繰り返しているのは勝手だが、韓国と北朝鮮を混同した発言はお粗末。オーストリアとオーストラリアが同じ国だと思っている小学校低学年生と同じ程度の常識度だとしたら、政治家としての資質を疑われても致し方なし。
 ペイリンさんはなかなかの美貌だし、目立ちたがり屋で自己顕示欲も強そうだから、政界よりも芸能界向きの性格。仮に大統領選に出馬しても、おそらく共和党予備選止まりで、党の指名獲得は無理。でなければ、アメリカの良識が泣く。
 大統領に関しては、ケネディ暗殺事件の詳細を描いた「The Kennedy Detail(ケネディ・ディテール)」が、シークレットサービス護衛官らの証言を伝えている。
 「最初の銃撃を受け、私がリムジンに到達する直前に3発目の銃弾が(大統領の)頭に命中した」「わずかに遅すぎた」「大統領を守れなかったという罪悪感に、長年さいなまされた」
 長い沈黙を破り、当時の真相を語る元護衛官。たとえ不可抗力だったにせよ、任務を遂行できなかったという悔しさは消せないと言う。
 ジョン・F・ケネディ大統領の暗殺(11月22日)から47年。オズワルド単独犯との結論が一応出されているものの、逮捕の2日後にオズワルドがルビーによって銃殺されるなど、組織による陰謀説も根強く、テキサス州ダラスで起きた歴史に残る大事件。
 さらにケネディ大統領といえば、キューバ危機の際の機敏な対応で対ソ連核戦争を回避したことのほか、今も常に引用されるのが就任演説だ。
 アメリカ国民に「行動する市民」となる必要性を訴え、「祖国があなたに何をしてくれるかを尋ねるのではなく、あなたが祖国のために何が出来るのかを考えてほしい」とのくだりは有名。
 噛みしめれば噛みしめるほど、味わいのある、意味深い言葉である。【石原 嵩】

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