小東京で桜の植樹式:再開発の象徴―町の発展を見守る

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ショベルで土をかける日系社会と各団体の代表ら

 ロサンゼルス市再開発局(CRA)は小東京の緑化・美化事業の一環として8日、日本文化が息づく小東京で桜の植樹式を行った。セントラル通り(一、二街間)で日系社会の各団体の代表らとともに10本の苗木を植えて祝い、木の生長と開花を祈った。植樹は再開発の象徴とされ、桜は新たな小東京の「住人」として町の発展を見守る。
 植樹されたのは、元外交官の杉原千畝像とオフィスデポなどの商店が並ぶ歩道。同所には2001年、地域貢献を柱に活動する非営利団体「LA Consevation Corps」(LACC)と日系42団体(それぞれ200ドルを寄付)が費用を折半して42本の桜の木を植えた。08年までよく育ったが、再開発事業に伴う道路の拡幅工事や商店、コンドミニアム建設などで抜かれるなどし木の数は減少していた。

作業を行うLACCのブルース・サイトウさん(左)とLACCの活動を支持して二世週祭女王に立候補したプリンセスのクリスティー・サカモトさん

 市やCRAと植樹の交渉にあたるトム亀井さんによると、枯れたと勘違いした市が2カ月間水をやらない不手際もあったという。市は、桜の花に色が似たピンクトランペットという木を代わりに植えたが、地元コミュニティーは納得がいかず「日本の花といえば『桜』」という声に今回、CRAが応え植樹が実現した。
 植樹されたのは、前回と同じ米国の気候に適するように品種改良されたピンククラウド。日系社会の代表が掘った穴に苗木を入れショベルで土を掛け水をやり、前回の失敗から「今度こそ」と祈りを込めた。CRAのダウンタウン地区部長のカレン・ヤマモトさんは今後も市やコミュニティーとの協調の継続を希望し、より多く植樹する意向を示した。
 来賓があいさつし、ジャン・ペリー市議は「桜の植樹は日系コミュニティーの努力の結集」と称えた。「花を咲かせるためは、みんなが協力して世話をする必要がある」と呼び掛けた。伊原純一総領事は「ロサンゼルスに、より多くの桜の木を」と願い、市庁舎とグランドアベニューの間に新しい公園を建設する市の「グランドアベニュー・プロジェクト」に着目し、植樹を希望した。さらに、公園が完成する2012年は、日本がワシントンDCに1000本の桜を贈って100周年であることを紹介。日米両政府は、記念行事をDCのみならず全米規模で行うことで合意しており、各都市に桜の植樹を勧めるという。新公園での植樹は、その一環イベントとする考えを示しており、政府の寄付による最大限の努力を公約した。
 「町中に桜を植えて毎春、花が咲く時期に楽しんでほしい」と望む亀井さん。「リトル東京の花咲か爺さん」の異名をとり「日本人は桜が好きで、リトル東京には日本文化に関係したものが大事」と力説した。
 桜の木にホースで水をやるボランディアを募集している。詳細は亀井さんまで、電話213・687・8770。【永田潤、写真も】

日系社会から多くの団体の代表が集まり植樹を祝った

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