華道教授会:宮原洋秀さんが会長続投、秋に創立60周年祝賀会

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金井紀年氏の音頭に合わせ乾杯する会員ら


あいさつに立つ宮原洋秀会長


 池坊、未生流、小原流、松風流、草月流の教授で構成される華道教授会は16日、伊原真規子・総領事夫人らを来賓に迎え、恒例の新年親睦会を小東京のキョウト・グランドホテルで催した。
 今年で3期目となる草月流の宮原洋秀さんの会長続投が役員会で承認され、会員一同、流派を超えた交流を通じ、華道のさらなる普及と発展を目標に一致団結した。また1952年発足の同会は、展示会を兼ねた創立60周年記念祝賀会を今年秋ごろに予定している。
 南加における華道の歴史は長く、流派を超えた横のつながりは、「北米華道協会」として戦前から活動していた。しかし戦争勃発と同時に会は消滅してしまったため、池坊の本間恵華さん、川口静洋さん、岡本千花さん、松風流の稲田雅水さん、小原流の矢崎豊園さん、役正風流の丸勢好友軒さんの6人により、1952年に華道教授会として新たに発足された。
 60周年を前に宮原会長は、「もとをたどれば戦前から続く歴史ある会。この活動を今後も続けられるよう、若者の育成などにも力を入れ、華道のさらなる発展に努めたい」と抱負を述べた。

小原流の成石紀子さんの作品


 教授会の中で若手の域に入る草月流の山形玲峰さんは、パロスバーデスの自宅で教室を持ち、指導にあたる。趣味でフラワーアレンジメントを習っていたが、展示会で目にした草月流の作品に魅了され、華道の道を選んだという。「草月流には、タイヤなど異質素材を使った芸術的な作品があり、常に先や新しいものを追い求める自分の性格に合っていた」といい、花を使い自己表現できる喜びを日々感じているという。
 新年会の会場には、小原流の成石紀子さんの作品が展示された。成石さんの夫で陶芸家の成石一郎さん作の花瓶に生けられたのは、梅、松、ストレチアを中心に、葉ボタンとオンシジウムをアクセントにあしらった作品。成石さんは、「お正月をイメージして作り上げた」と話した。
 エンターテインメントにはフラメンコギタリストの田中保世氏が招かれ、本場スペインで習得した技術を披露。田中さんは、「フラメンコは、南スペインのジプシーがさまざまな音楽を合わせて作り出したスペインの伝統芸能で、きちんと師匠から直に習い、それを自分風にアレンジしていかなければならない」と、華道と通ずるものがあると話し、歴史ある音楽で会場を魅了した。
【中村良子、写真も】

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