JRA:波多野氏が会長再任―「会員を増やし発展させる」

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三本締めをする(右から)波多野会長、豊島年昭・会長補佐、ブリン中本・JRA女王

 「米国日系レストラン協会(JRA)」は1月24日夜、トーレンスのミヤコハイブリッド・ホテルで2011年度総会を催し、上地勝也会長からバトンを受け、2005年から2年間会長を務めた波多野勲氏が再び就任した。参加者約190人は、豪勢な日本食や清酒を味わいながら新会長と新年の門出を盛大に祝った。
 JRAは1999年、食品衛生問題などの解決と日本食レストラン業界の団結・発展を目的に設立された。会員間の親睦を図りながら活動を継続。最大の業績は、保険衛生局に働きかけ、レストランで提供するすし飯の適切な温度を認めさせたこと。現在の活動はレストラン経営セミナーと食品取り扱い証明書教室、チャリ

就任のスピーチを行う波多野新会長

ティーゴルフ大会、すしを提供する敬老ホーム慰問、二世週祭女王候補のスポンサー、日本食を広く一般に紹介する食の祭典など多岐にわたる。
 新年会は協会支援者などを招いて、立食式バフェディナーでもてなした。日本食のプロ集団らしくバラエティーに富んだ豪華な料理―すし、刺身、焼き鳥、おせちなどを振る舞った。
 波多野新会長が就任のあいさつに立ち、運営方針を伝えた。まずは、会員増強に努める。そして2年前に日本料理研究会に入会し米国支部として認められた組織の活性化を図る。各種イベントを継続し、JFCA(日本食文化協会・雲田康夫会長)と連携を強め毎秋、両団体が共同開催する「日本食の祭典」の規模を拡大する。同祭典はこれまで小東京で催したが、日本食のさらなる知名度アップのために、ハリウッドのコダックシアター近くに会場を移し、従来の3倍という3000人の来場を目標に掲げる。波多野会長は「会員が納得できる運営を行い、スポンサーと一致団結してJRAを発展させたい」と抱負を述べた。
 各来賓が祝辞を贈り、JRA名誉会長である在ロサンゼルス日本国総領事館の伊原純一総領事は、総領事館が日本食と日本食材、日本酒の振興に努めていることを紹介。公邸で出す料理は日本食限定という徹底ぶりで、各種料理はJRAの会員がサーブし、味は招待客に評価を得ているという。「世界に誇れる料理文化を持った国の代表として誇らしく、うれしく思う」と述べ、協会の飛躍を祈念した。
 ヘルスアドバイザーの田川あき子さんは、食品に関する法律の改正について強調した。これまでの衛生・安全面の規制のみならず、トランスファット(変性脂肪)の問題やメニューの総カロリー表示に加え、塩分使用量の規制もあり得るとし、栄養・健康面の対応の必要性を強調。さらに、食品を取り扱うすべての労働者への許可書取得の義務化などへの準備も促した。

すしを賞味する参加者ら

 JRAは一時、会員数約200人を数えたが、現在は120人にまで落ち込んでいる。だが、ここで男気がある波多野会長が再登板。人徳を慕う人が多く「50人から60人くらいは、また戻って来てくれると信じている。増やしてみせる」と自信を示し、会員増強を柱にした協会の再興に着手する。
 波多野会長は、米国の和食業界では非日系オーナーの割合が6割に達する現実を直視する。本来の日本食とはかけ離れた料理を出す店もある問題点について「特に外国では、(基本を)崩せば、崩すほど日本食でなくなる」と警鐘を鳴らす。JRAを「プロの技術を持った団体」と力を込め、味付けや盛り付けなど、日本人を含む非会員のすべての板前に門戸を開き指導を行う意向を示した。
 JRAの詳細は、電話213・687・4055。
 www.jrasc.com
【永田潤、写真も】

鏡開きをするJRA役員と来賓ら

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