女子プロアメフト:鈴木「全米制覇」へあと2勝―クエイク、19点差逆転し劇的勝利

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鈴木弘子(中央)のファンブルリカバー

 女子プロアメフトの鈴木弘子選手が所属するクエイクは25日、地元ダウニーでプレーオフ地区シリーズを行い、小倉典子選手がいるサクラメント・サイレンズを22―19で下した。19点差からの劇的な逆転勝利で、西カンファレンス優勝決定戦へ駒を進めた。クエイクは7月16日にウィスコンシン州でウィスコンシン・ウォーリアーズと対戦する。

タックルする鈴木弘子(79)

 両者の今季の対戦は、リーグトップの得点力を誇るクエイクの2勝0敗。クエイクが断然、有利と思われた。しかし、第1Q開始から果敢に攻めたのはサイレンズで2度のタッチダウンを決め12ー0。鈴木は、敵の前半最後のチャンスをサックでつぶした。後半もサイレンズが押し気味にゲームを進め、第3Qを終えてサイレンズの19―0。
 クエイクは敗戦ムードが漂う中、第4Q残り8分、ようやく反撃ののろしを上げた。鈴木をタイトエンドに投入したトリッキーなプレーで、敵陣に攻め入ると、得意のランで、この日初のタッチダウン。ディフェンスもアグレッシブなプレーを続出。激しいブリッツでファンブルしたボールを鈴木が押え、敵陣38ヤードからの攻撃で、2度目のタッチダウンを決め5点差にまで詰め寄った。
 ゲインを一切許さないクエイク守備陣の踏ん張りに攻撃陣が応え、試合終了34秒前に、8ヤードを残したファーストダウン10から中央突破のタッチダウンでついに逆転。2ポイントコンバージョンも決めて22―19。劇的な勝利を収めた。
 鈴木は、なかなか得点できない試合展開に「我慢が続き辛かったけど『勝ち』を信じて守り続けた。

懸命に走る小倉典子(39)。(写真=木村一也)

大事な場面で活躍できて勝利に貢献できたと思う。大逆転は奇跡で今でもまだ信じられない」と振り返った。プレーオフに出るチームは実力が拮抗しチャンスをものにできるかがカギとし「チームのいくつかの課題を一つずつ修正して勝ちへつなげ、全米制覇してチャンピオンリング獲得を目指したい」と抱負を述べた。鈴木の念願の全米王者へ、チームはあと2勝。
 攻守ともに複数のポジションをこなした小倉。19点差をつけて安心したという。「前半からみんなフルスピードを出したので、後半に疲れが出て走られた」と敗因を分析。今シーズンを振り返って「新人選手が多かったので難しかったけど、個人的には去年よりいいプレーができた」と成長を誇った。来季の契約は未定というが「強いチームでプレーしたい」と希望し、さらなる活躍の場を求めての移籍も考えているという。
 www.californiaquakefootball.com/

攻守ともに複数のポジションをこなした小倉典子(写真=木村一也)


劣勢の試合で勝利を信じてプレーした鈴木弘子。祈りは届き、劇的な逆転勝利を生んだ


サイレンズのガバー(28)のタックルを振り切り逆転のタッチダウンを決めるカービー。クエイク、20−19でこの日初めてリードした

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