手術入院体験記

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 4月はじめのメディカル・ チェックの際、私の消化器周辺にがんが見つかり、4月18日にLAダウンタウンのGood Samaritan Hospitalで手術を受けた。
 胃袋の大部分、十二指腸、小腸の一部までを切除し、周辺臓器をつなぎ合わせるのだそうで、現実には5時間以上もかかる大手術だった。
 執刀医の説明によると、腹の中で5個所の臓器をつなぎ合わせたのだそうだ。これだけの大手術だったので、手術後はICU(集中治療室)を含めてほぼ1カ月という異例の長期入院となった。
 今回、私の手術を担当してくれたのは執刀医であるメイン・ドクターとそのチームで、入院中は毎日、このメイン・ドクターはもちろん、チームのドクター(各専門別に4人)が毎日全員個別に病室に来てくれ、何かとアフター・ケアをしてくれ、しっかりした医療体制に感銘した。
 よく日本の病院では一人の担当ドクターがデータを占有し、アシスタントに指示をする情景などがテレビ・ドラマで見られるが、少なくともこちらでの私の場合、患者のひとつのデータを共有しながら各ドクターが自分の専門分野で治療にあたる体制だ。
 とは言いながら肝心なところは執刀したメイン・ドクターの許可が絶対だったようだ。
 入院中は最後まで個室の病室で、その上、付き添いの夜間滞在もOK。妻も個人用ベッドを借りて私の脇で泊り込むことが出来、そういった意味では実に行き届いた病院施設だ。病室内の壁には小さなホワイトボードが用意され、そこには毎日、担当看護師の名前が書き込まれ、誰が私の面倒をみているのかを明示し、その上、担当看護師が今日の看護方針ともいえるコメントを書きこむ心配りは見事だ。
 4月18日の手術・入院以来ほぼひと月、5月16日にようやく退院許可が出、妻のドライブで久しぶりのわが家へ戻った。退院後のケアは病院側が手配してくれた訪問看護師が数日おきにわが家へきてくれる。
 この種の病気は精神力の闘いでもある。手術の経過は良いようなので、これからはあせらず時間をかけて療養に専念したい。【河合将介】

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