日本政府:春の叙勲受章者を発表―南加の宮崎、ミヤハラの両氏に旭日双光章

0

 日本政府は15日付けで、平成23(2010)年春の叙勲受章者を発表した。在ロサンゼルス総領事館管轄区域在住者では、ミッション・ビエホのマック・實(まこと)・宮崎、ハシエンダ・ハイツのマキ・ヒロユキ・ミヤハラの両氏にそれぞれ旭日双光章が授与される。各受章者の対日功績を紹介する。
 宮崎氏は、南カリフォルニアにおける日系コミュニティーの活性化と日本文化の普及に寄与したことが認められた。同氏は、7月5日に東京で行われる天皇拝謁および勲章伝達式に出席する。ミヤハラ氏は、米国における剣道の普及と友好親善に貢献したことが評価され、7月21日に総領事公邸で開かれる勲章伝達式に臨む。
 春の叙勲は例年、4月に発表されるが、今年は東日本大震災の影響で延期されていた。

マック・實・宮崎(76歳)
元オレンジ郡日系協会会長、元南加県人会協議会会長
【旭日双光章】

マック・實・宮崎氏

 宮崎氏は1935年に東京都に生まれ、幼少時に群馬県高崎市に転居、高校までを同地で過ごした。高校卒業後、55年に留学生として渡米し、59年にロサンゼルス・シティカレッジを卒業した。
 大学卒業後、庭園造園会社「東京ランドスケープ」を設立し、米国の家庭に美しく本格的な日本庭園を紹介し普及させる事業を始めた。建設した日本庭園には茶道や華道といった日本文化の要素が取り入れられており、数多く当地に日本文化を総合的に紹介した。
 70年、日英両国語でサービスする総合保険業「宮崎保険サービス会社」、後の「宮崎総合保険サービス会社」を設立。保険制度が複雑で、訴訟大国でもある米国で、新渡米者が保険関連のトラブルに巻き込まれることは少なくなく、今までに本業の保険紹介業だけではなく、弁護士の紹介、各種のアドバイス、その他相談などを行い、多くの日本人や日系人の手助けを行ってきた。
 本業のかたわら、南カリフォルニアの数々の日系団体でも積極的に活動を行ってきた。大学在学中の57年には新渡米者の会「あけぼの会」を発足し、日本からの新渡米者の米国社会への順応を支援する枠組みを作った。国際オプチミスト協会オレンジコースト支部では、日本をはじめとする国際社会への貢献に関心を持つ児童に奨学金を授与したり、餅つき大会などの行事を催すなど日本文化の奨励に努めた。
 2005年から4年間会長を務めたオレンジ郡日系協会では、アーバイン市で開催された日本文化フェアに尽力し、地元米国人が日本舞踊や和太鼓、茶道など幅広い日本文化に親しむことができる場を提供した。同協会で始まった日系人高齢者に対してのインフルエンザの予防接種の無料提供は、毎年の恒例行事として現在に至っている。
 さらに、戦後一時休会していた群馬県人会の再開に尽力し、4年間会長を務め、1995年には創立88周年記念式典を開催し成功させた。2009年には南加県人会協議会の会長に就任した。時代の変動の中で県人会のあるべき姿・役割を模索し、県人会協議会のさらなる活性と発展に努めた。同協議会が進める東日本大震災の義援金集めでは、募金委員会の委員長として復興支援を指揮する。

マキ・ヒロユキ・ミヤハラ(90歳)
現全米剣道連盟顧問
【旭日双光章】

マキ・ヒロユキ・ミヤハラ氏

 1921年にカリフォルニア州モンテベロ市に生まれた。11歳の時、南カリフォルニアの6つの道場で剣道を教えていた父から厳しい指導を受けて剣士としての道を歩み始め以後、80年近くにわたって剣道に携わる。現在では、米国では比類無き範士8段の資格・段位を有するに至っている。
 戦後日本のGHQなどで勤務した後、54年に帰国。民間企業に建築技師として勤務するかたわら、剣道指導者として複数の道場において剣士の指導を行い、90歳になった現在においても、道場に通って剣士の指導にあたっている。
 南カリフォルニアのみならず、米国剣道連盟と全米剣道連盟において要職につき、全米規模での剣道の普及、発展に貢献するとともに、剣士の指導、育成を通じ、日米間のスポーツ交流と友好親善に寄与している。
 米国剣道連盟の理事長、そして会長として、米国の内外における剣道の普及・発展に貢献してきた。74年、米国から少年剣士を連れて訪日し、日米の剣道交流を行い、また、カナダやメキシコといった国外においても剣道セミナーを行ってきた。
 さらに、76年、ロンドンで開催された第3回世界剣道選手権では米国チームのコーチを務め、団体戦で見事3位に導いた。全米規模での剣道の普及・発展に大いに貢献し、もって日米間のスポーツ交流と友好親善に寄与した。
 また、全米規模のみならず、73年に地元南カリフォルニアに南加剣道連盟が設立される際、会則を起草するなど、組織運営の面において同連盟の発足に大きく貢献するとともに、設立当初から現在に至るまで同剣道連盟の顧問を務めている。
 73年にカリフォルニアで開催された第2回世界剣道選手権を成功裡に開催するとともに、同剣道連盟顧問と会長として剣士の指導に取り組み、南加における剣道の普及と発展に大いに貢献した。
 生涯にわたって剣士の指導に取り組んでいるのは、ひとえに剣道のさらなる普及、発展を望んでいるため。剣道は稽古をすればするほど上達することを身をもって示しており、そのような教えを米国の人々にも伝えるべく、剣士の指導に生涯を捧げる覚悟で日々臨んでいる。

Share.

Leave A Reply