大地震への備え:加州で850万人が参加、大規模な避難訓練を実施

0

 地震多発地帯のカリフォルニア州で20日午前10時20分にマグニチュード7・8の地震が発生したとの想定で、大規模な避難訓練「The Great California ShakeOut」が学校、オフィスなどで一斉に行われた。
 2008年に始まった訓練は今回が4回目で、約850万人が参加。訓練は各家庭や学校、病院、企業、連邦・地方政府施設などさまざまな場所で実施された。2月のニュージーランドの地震、3月の東日本大震災に加え、8月に東海岸でも地震があったため、関心は例年になく高かった。
 今回の訓練で想定したのは、大規模な地震による揺れが2、3分続き、死者1800人、建物などの損失額が2000億ドル(約15兆3600億円)以上に上るとの内容。参加者は地震発生の合図と同時に机の下などに隠れ、揺れが収まるまでそのままの体勢で待機して身の安全を確保した。
 訓練には日本、中国、メキシコなど海外からも視察団が参加。日本でも来年3月9日、東京の都心部で、初の大規模防災訓練となる日本版「ShakeOut」が行われる予定。視察した京都大防災研究所の林春男教授は、今回の訓練は極めて現実的、科学的な想定に基づいて実施されており、「日本の訓練もこの部分を取り入れなければいけない」と話した。
 大手小売店舗ターゲットのノースリッジ店では、避難訓練開始と同時に店内放送が流れ、店内にいる顧客は床にしゃがみ、近くにあるテーブルの下に身を隠したり陳列ケースやカートに身を寄せるよう指示された。
 加州のほか、アイダホ、ネバダ、オレゴン州、カナダのブリティッシュコロンビア州、太平洋のグアム島でも同日、同様の避難訓練が行われた。
 米地質調査所は「備えあれば憂いなしで、避難訓練に参加し、日ごろから地震に対する心構えを持つことが惨事から身を守ることにつながる」と訓練参加を呼び掛け、強い揺れが発生しても自宅やオフィスで上から物が落ちてこないかを確認し、十分な飲料水の確保と、就寝中や運転時に地震が起きてもすぐに避難できるようベッドの下や車の中に履き慣れた靴や緊急避難用品を備えておくことを勧めている。
 また地震が発生すると建物が倒壊する恐れもあるので、屋内にいた場合はすぐに外に飛び出したりせず揺れが収まるまで屋内で身の安全を確保し、屋外の場合でも慌てずに対応し避難するよう指示している。
 加州では毎日微震が観測されているが、72人の死者が出た1994年のノースリッジ大地震以来、大規模な地震は発生していない。 

Share.

Leave A Reply