尚道会秋季吟詠大会、吟士3人に昇格免状授与:成長祝い今後の精進誓う

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盆栽が展示された会場で、会歌を斉唱する吟士たち

 国峯流詩歌吟詠・峰月流吟舞尚道会(仁田尾国康・南加地区理事長)の秋季吟詠大会が9月25日、ロングビーチ市のハーバー日系人会館で開催された。松葉盆栽愛好会の盆栽が展示された会場におよそ30人の吟士が集まり、日ごろの練習の成果を発揮。新たに3人の吟士に昇格免状が授与され、参加者は吟友の成長を喜ぶとともに、今後も吟詠の道を精進することを誓い合った。
 

上杉謙信作「辞世」を吟じた小林国愛さん

あいさつに立った仁田尾理事長は、大会の開催に向け、準備に携わった吟友に感謝の気持ちを表すとともに、「みなの練習の成果を楽しみにしている」と述べ、開会した。
 本大会で初伝から中伝に昇格し免状を受け取ったのは、シールビーチ支部に所属する今泉泉峯さん、藤田松峯さん、ハーゾック枝峯さんの3人。それぞれは同支部の創設と同時に入会し、共に練習に励んできた。
 日系2世の今泉さんは「毎週新しい吟題を学び、続けるほどに楽しい」と詩吟の魅力を語る。米国で生まれ育ったため日本の歴史については知らないことも多かったという。「母から日本の歴史について少し教わったが、詩吟を始めてから日本の文化や昔の人の生き方をあらためて学んでいる」という。大会では88歳とは思えぬ元気な声で吟じた。
 もともと歴史が好きだったという藤田さんは、毎回先生がその週の吟題について説明してくれ「時代背景などが学べ、こんなに詩吟が楽しいとは思わなかった」と語り、今では詩吟が自身の生きる活力になっているという。
 ハーゾックさんは詩吟を始めた当初、書けると思っていた漢字が書けなかったことにがくぜんとしたという。しかし続けるうちに漢詩を通して漢字を学ぶことができ、またここ100年の間に起こった日本語の変容にも気付かされたという。「最近では和歌なども組み込まれているものが多くなじみやすい」と語り、「今後もさまざまな吟題に挑戦していきたい」と語った。
 北加地区のパロアルト支部から毎年兄弟で参加しているという菊池国鍠さんと国泮さんは北加も南加同様、若い世代の参加が遠のいていることを受け、抱えている問題は同じとしながら、「南加地区には元気な吟士が多く、みな上達が早い」と称賛した。【吉田純子】

昇格免状を受け取った(左から)ハーゾック枝峯さん、今泉泉峯さん、藤田松峯さんと仁田尾理事長

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