敬老シニアヘルスケア:「家族」と創立50周年祝う、元気リビングエキスポも開催

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敬老シニアヘルスケアの創立50周年を祝し、鏡開きをする(左から)敬老の三宅・代表兼最高経営責任者、引退者ホーム居住者代表のウェード藤枝さん、敬老理事のフランク・カワナさん、敬老創立者のキヨシ・マルヤマさん、50周年記念委員会のギャリー・カワグチさん


あいさつに立つ敬老の三宅・代表兼最高経営責任者


 南加でナーシングホーム、中間看護施設、引退者ホーム計4施設を運営する「敬老シニアヘルスケア」(ショーン・三宅代表兼最高経営責任者)は創立50周年を迎え、15日、創立者8人の功績を称えるとともに、職員、ボランティア、居住者、そしてその家族らに感謝を表する昼餐会と、健康的な生活を奨励する「元気リビングエキスポ」をパサデナ・コンベンションセンターで催した。
 昼餐会には敬老の「家族」約800人が集まり、躍動の50年間をともに振り返った。司会を務めたのは、父方、母方両方の祖母が敬老の居住者であったABC7アンカーのロブ・フクザキ氏。同氏は、敬老のパイオニアにあらためて敬意を示すとともに、職員の行き届いたケアに心から感謝。「ありがとうございました」と日本語で礼を述べた。
 会場には、創立者のジョージ・アラタニさん、ジェームズ・ミツモリさん、キヨシ・マルヤマさん、フランク・オオマツさんの4人とその家族、また故フレッド・ワダさん、故ゴンゴロウ・ナカムラさん、故ジョセフ・シノダさん、故エドウィン・ヒロトさんの親族や友人らが参加。参加者は盛大な拍手を送った。
 あいさつに立った敬老シニアヘルスケアのショーン・三宅代表兼最高経営責任者は、50年という節目を迎え、あらためて創立者とコミュニティーの一人ひとりに感謝。現在までに、12万5000家族以上が敬老4施設でケアを受けてきたと述べ、「50年を振り返れば、われわれにとって何が一番大切なのかが自然と見えてくる」と、日系社会を築き上げたパイオニアを敬う気持ちと文化背景を理解した献身的なケアの大切さを強調した。
 また、「敬老は周りからよく、『スーパーコミュニティーセンター』と言われるが、私は『コミュニティーの中心』(センター・オブ・コミュニティー)と思っている。日系社会で活躍したパイオニアたちが敬老を『ホーム』と呼んでいることを誇りに思う」と述べ、向こう50年も敬老とともに歩んでいきましょうと呼びかけた。

ウクレレ演奏を披露したグラミー賞受賞アーティストのダニエル・ホーさん


 1997年からボイルハイツの敬老引退者ホームで施設長を務める大石剛司さんは、敬老は日系社会のみならず、日本など多くの人の支援により成り立ってきており、「とてもユニークな存在」と話す。その一例として、87年に発生したM6・0のウイッティア地震により、ユダヤ人コミュニティーから74年に購入した引退者ホームが崩壊、ビルの再建に向け活動し始めた際、南加、全米の日系社会のみならず日本からも支援があったことに触れた。日本からの財政援助は当時の額で400万ドルにも上るといい、大石さんは、「これも一重に(戦後、日本の復興に貢献した)アラタニさんや故ワダさんらの尽力のおかげ」と感謝。引退者ホームはこれら支援により89年に再建され、現在に至る。
 会場では、敬老の50年を振り返るビデオが流された。またエンターテインメントでは、グラミー賞受賞アーティストのダニエル・ホーさんがウクレレを披露したほか、グレイトフル・クレイン・アンサンブルによるコーラスや太鼓演奏などが行われ、祝賀会に花を添えた。
 隣接する会場では「元気リビングエキスポ」が催され、健康的な生活を推奨する食品会社や保険会社、全米アルツハイマー協会、リハビリセンター、旅行会社、教会・仏教会、コミュニティーグループらが参加。80を超えるブースが並んだ。
 会場に設置されたステージでは常時、ズンバやヨガ、太極拳、フラダンス教室などが開かれ、中央ステージでは健康的な食事を推奨する講演会やクッキングデモンストレーションなどが開かれた。
 エキスポに参加したオレンジ郡在住の男性は、妻が敬老でボランティアをしているといい、「健康に関するいろいろな情報を得ることができた」。中央ステージで行われた緑茶に関する講演会では、「お茶の葉は冷凍庫で保存すれば長持ちすると思っていたが、専門家に賞味期限は変わらないと言われ驚いた」と、食や健康に関して多くを学んだ様子だった。
【中村良子、写真も】

80以上のブースが出店した「元気リビングエキスポ」

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