華道教授会、60周年を盛大に祝す:普及に務めた教授陣称える

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来賓をはじめ功労者、教授陣、生徒がそろい記念撮影

 池坊、小原流、松風流、草月流の教授で構成された華道教授会(宮原洋秀会長)が2日、キョウト・グランドホテルで創立60周年記念祝賀会を開催した。中村邦子・在ロサンゼルス日本国領事ほか来賓、生徒およそ160人が参加する中、各流派の教授陣が半世紀以上にわたり気持ちをひとつに米国で華道の普及に務めてきた努力を称え祝福した。
 同会は各流派の教授陣が流派を超えて生け花を米国社会で普及する目的で発足。あいさつに立った宮原会長は、戦前、戦中に日本が誇る伝統文化のひとつである華道をこの地で広め、現在まで継承してきた先輩らに敬意を表し60周年を迎えられたことを喜んだ。また草月流初代勅使河原蒼風家元の「花は生けると人となる」という言葉通り、「美しい花は心を込めて生けることで人の思いを反映し、より美しく咲き誇る」と述べ華道の神髄を説いた。
 昼餐会をはさみ、25年以上にわたり華道の普及に貢献してきた8人の功労者の表彰状授与式も行われた。正原祥風さん(小原流・51年)、実藤素水さん(松風流・39年)、河村玲芽さん(小原流・37年)、坂原静春さん(池坊・37年)、前野弘富さん(草月流・36年)、ラッツ美和子さん(小原流・32年)、レプコ豊鳩さん(小原流・27年)、柴洋花さん(池坊・25年)の8人が表彰され、8月に他界した柴さんに代わり娘のショウコ・レイノルドさんが賞を受け取った。
 受賞者を代表し正原さんは「今では世界で生け花が知られるようになったのも先人らが情熱をもって礎を築いてきたからこそ。これからも自然を愛し、生け花を通して社会に貢献していきたい」と謝辞を述べた。
 実藤さんの教え子、藤原真貴子さんは生け花を始めておよそ25年。多忙な日々を送る中、花に触れるうちに自身が癒されていくのを感じたという。尊敬できる先生との出会いも大きかったと振り返った。
 会場の外には各流派の代表者による作品が展示され、余興では若柳久女による古典舞踊も披露され、60周年の記念すべき式典を華やかに彩った。【吉田純子、写真も】

会場の外に展示された作品を熱心に鑑賞する参加者

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