大正クラブ「健康フェア」、日系医師が日英両語で対応:無料診断と予防接種に290人

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今年新たに設置された薬相談コーナーを担当した薬剤師のマヤ・エスキベルさん(右)と薬についての質問をするキャシー・チャオさん

 趣味の会「大正クラブ」(鈴木博久会長)は6日、小東京のメリノール教会で毎年恒例の「健康フェア」を開催した。無料の健康診断とフルー予防注射を受けられることから毎年多くの人が訪れ、今年は290人が来場。日ごろの健康面の不安を解消する機会となった。
 今年で32回目を迎える健康フェアは日英両語を理解する日系医療奉仕団体「JCHA」(Japanese Community Health Association) と提携して行われ、同団体に所属する医師、看護師ら35人がボランティアとして参加。日本語での診断が可能なことから、日本語を母国語とする来場者にも安心して受診できると好評を得ている。
 今年はロサンゼルス郡から季節型フルー予防接種の提供がなく、代わりにアンセム・ブルークロスから100人分の寄付があり、来場者にフルー予防注射を提供することができた。
 予防接種のほか、内科健康診断、歯科、神経科、皮膚科、整形外科、指圧、針、泌尿器科、心臓科、足科、視力、聴力、胃腸科のブースが並び、今年から新たに婦人科と薬相談コーナーが加わり、来場者の健康面の懸念をさらに解消する試みが行われた。血液検査(16ドル)と前立腺血液検査(男性55歳以上無料、55歳未満は16ドル50セント)だけが検査費用がかかるが、その他はすべて無料で診断が受けられる。
 血液検査に訪れていたシルバーレイク在住の西川七栄さんは羅府新報の記事で健康フェアを知り3年前から参加しているという。「自分の健康を見直す良い機会。日本語で診断してくれるので分かりやすく相談しやすい」と語る。健康フェアに来場してから大正クラブの存在を知り、「日々の生活を楽しむためにも趣味を増やし、手芸などに挑戦してみたい」と同クラブの活動にも興味を示した。
 「人のために尽くすのは医師として当然のこと」JCHA会長の桜井フレッド裕医師は、健康フェアが始まって以来毎年ボランティアとして参加。日本語による診断は患者からも心強いとの声を受け、「病気の80パーセントは患者の説明で分かる。症状を正確に把握するためにも細かいニュアンスを医師に伝えることは大切。患者が日本語で心地よいと思ってもらえるのはうれしい」と語り、患者の声に常に耳を傾ける。
 敬老中間看護施設で看護師長を務める幸子ワードさんも20年以上ボランティアとして同フェアに参加。コミュニティーに貢献できるというのが自身のやりがいになっているという。
 会場運営を切り盛りするのはボランティアで参加している同クラブの会員およそ60人。昨年まで同フェアの実行委員長を務め、今年はボランティアスタッフの一員として会場運営を手伝っていた加藤譲孜さんは「毎年ベンチュラ郡からわざわざ訪れる来場者もいる。ひとりでも多くの人の役に立ち笑顔が見られることがやりがい」と語り、社会貢献への意欲をのぞかせる。
 JCHAは小東京のミヤコホテル(328 E. First Street, Little Tokyo, Los Angeles) で毎月第3日曜日に無料健康相談を実施。今回の健康フェアの採血結果は1週間後に自宅に郵送されるが、自分の数値の異常は医師でないと発見ができないため、結果を健康相談会に持参すると、英語で書かれた血液検査報告書を、日本語を話す日系人医師が説明してくれるという。【吉田純子、写真も】

血液検査を受ける西川七栄さん(左)と、ボランティアとして参加し検査を行うメディカル・テクノロジストのエリック・セリスさん

 

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