日本語学園協同システム、創立100周年を祝福: 言語と文化教育の普及願う

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日本語で作文を朗読した(左から)神武衿香さん、前原拓也さん、光川典さん、井隼理央さん

 南加地区で日本語を第二言語として教えることを基本方針に、日本文化についても幅広く教育する日本語学園協同システムが13日、同校の前身である羅府第一学園の創立100周年記念と、学園の名称を継承する第一学園アーバイン校発足を記念した祝賀会をトーレンスのミヤコハイブリッドホテルで開催した。卒業生を代表してジョージ・ナカノ元加州議会議員や在ロサンゼルス総領事館から進藤雄介首席領事らが来賓として参加する中、およそ120人の出席者が同校のさらなる発展と日本語教育の普及を願った。

校旗贈呈を行った羅府第一学園元主任の荒田繁子さん(写真右)とアーバイン校主任の岡田陶子さん

 100年前の1911年に同校は「羅府日本人学園」として開校。20年代には加州議会による外国語学校の閉鎖や、第二次世界大戦の勃発により閉校を余儀なくされるなど、幾度となく教育の場が奪われ長い歴史の中で数々の危機に直面した。
 現在は羅府中央学園、バレー学園、パサデナ学園、アーバイン学園、高中学部の5校におよそ500人の生徒が在籍。毎週土曜日に行われる日本語と日本文化のクラスの他にスピーチコンテストや学習発表会など年間行事も充実している。
 昨年創立したアーバイン校は、若い世代が多いコミュニティーということもあり、生徒も低学年の数が多いという。また以前までは日本語学校というと日本人や日系子弟がその多くを占めていたが、近年では日本人、日系人同士の両親をもつ生徒だけでなく、日本人、日系人とそのほかの人種との間に生まれた児童も多く、生徒の人種も韓国、中国、中南米系と多様になってきているという。
 田中雅美学園長はスライドを使い同学園の沿革を説明するとともに、初代園長で創立者の島野好平氏と、2代目園長の杉町八重充博士の尽力に感謝の意を表した。
 昼食をはさみ、同学園の教師によるキーボード演奏や童謡、アーバイン校の発足を記念し校旗とバナー贈呈の後、生徒による作文朗読が行われ、光川典さん(高校1年)、神武衿香さん(高校2年)、前原拓也さん(高校2年)、井隼理央さん(高校3年)の4人が壇上に登り、ひとりずつ学園生活についてのスピーチを流ちょうな日本語で行った。
 サマープログラムで訪日した際に日本で食べた広島焼の味や、同学園の教師が作ってくれたカレーライスが「ほっぺが落ちるほどおいしかった」話など、ユーモアを交えた表現を使い、日ごろの日本語学習の成果を披露し会場を沸かした。【吉田純子、写真も】

創立100周年を記念し集まった来賓ら。前列中央が田中雅美学園長

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