JET、 参加者10人の帰国歓迎会: 日米の懸け橋、活躍に期待

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JETの今年の帰国者(左)と逆JETで訪米し現在研修中の若手教員ら 

 海外の青年を招致し、日本全国の教育機関の国際交流と外国語教育の充実を図ることを目的に日本政府が主催するJETプログラムの参加者帰国歓迎会が29日、ロサンゼルス空港マリオットホテルで行われた。新美潤・在ロサンゼルス総領事や南加県人会協議会の比嘉朝儀会長、JET卒業生らが出席する中、今年の帰国者10人は日本での異文化体験や子どもたちとの触れ合いを報告し合い、日本で学んだことを今後、日米の懸け橋として生かしていくことを誓い合った。
 JETプログラム参加者は、主に英語教師として訪日し、日本各地の小・中・高等学校で指導に当たる。1987年に同プログラムは始まり、2011年は39カ国から4330人が参加した。その多くが日本に興味があり、滞在中は異文化を積極的に吸収しようと日本語の習得にも励む。

JET卒業生で震災後、被災地を訪問したオードリー・シオミさん

 あいさつに立った新美潤総領事は、「日本で体験し学び得たことを今後の人生にも生かしてほしい」と述べ、参加者全員の帰国を祝した。また東日本大震災の後、JETの同窓会組織であるJETAA(JET Alumni Association)が義援金を募り日本の復興支援に協力してくれたことに対し、謝辞を述べた。
 今年の帰国者で、日本のアニメやテレビドラマが好きだというオレンジ郡在住チンギー・リウさんは群馬県太田市に2年間滞在。日米の大きな違いは「ホスピタリティー精神」とし、日本で人々の「親切心」に心打たれたという。滞在中は東日本大震災も経験。「怖かったが日本の子どもたちはどんな状況でも元気で明るく、『一緒に頑張ろう』という気持ちが強かった」と振り返る。グラフィックデザイナーとして就職先も決まっており、「将来は日本語を使いながらグラフィックの仕事を続けていきたい」と期待に胸はずませた。
 1999年から2001年まで宮城県に滞在したJET卒業生のオードリー・シオミさんは震災後、再び同県を訪問。友人や以前勤めていた仙台市役所の同僚を訪ね、米国から持参した「お土産」を手渡し被災者を励ました。会場にはシオミさんが被災地で撮影したビデオテープが放映され、出席者全員が被災地の1日も早い復興を願った。

名刺を交換し、日米の教育の違いについて意見交換を行う宮城県から逆JETで参加した藤田佳宏さん(右)

 会場には日本における英語教育の向上を目的とした若手英語教員米国派遣事業(通称「逆JET」)で来米し、7月末から6カ月間の研修でUCアーバイン校で英語教授法を学んでいる宮城県白石市から参加した藤田佳宏さんの姿もあった。米国で多くの人が被災地の復興支援に協力してくれたことに対し、「生徒や被災者を代弁し心から感謝の気持ちを表したい」と力を込めた。
 歓迎会ではJET帰国者や卒業生、関係者らとのネットワーキング作りの場としても活用されている「名刺交換会」も開かれ、参加者は互いに教育や就職についての情報を交換し合い、交流を深めた。【吉田純子、写真も】

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