【ぴーぷる】藤田佳宏さん:被災地から訪米しUCIで研修中の英語教師

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宮城県白石中学校の英語教師・藤田佳宏さん

 「米国から被災地を支援し続けてくれた人すべてに感謝の言葉を送りたい」
 宮城県白石市白石中学校の英語教師・藤田佳宏さん(32)は、日本政府主催の若手英語教師米国派遣事業(通称「逆JET」)に参加し7月末、南カリフォルニアにやってきた。同事業は若手英語教師を米国の大学に派遣し、日本における英語教師の指導力やコミュニケーション能力の向上を図ることを目的に行われている。参加教師は研修中、カリフォルニア大学アーバイン校(UCI)で英語教授法を学び、帰国後は生徒や他の英語教師に還元していく。「日米の良いところを取り入れ、日本の英語教育をさらに向上させることが使命」そう語る藤田さんからは教育に対する真しな姿勢が表れる。
3月11日に東日本大震災が発生。藤田さんが教べんをとる白石中学は沿岸部から離れていたため津波による被害はなかったものの、強い揺れで水道は止まり、しばらく電気が通らない状態が続いた。
 震災当日は午前中に卒業式が行われ、生徒を送りだした後に地震が発生。すぐに生徒の安否確認が行われ、生徒と教師全員の無事を確認した。しかし震災で多くの尊い命が失われ、心の片隅には複雑な気持ちが残った。「こんな状況の中、生徒をおいて自分だけ米国に行っていいのだろうか」。一時は米国行きを思い悩んだ。
 しかし英語教育への熱い思い、そして何より「米国でエールを送り続けてくれた人々に生徒、被災者の言葉を代弁してお礼が言いたい」。この思いが米国行きを後押しした。
 帰国したら「アメリカで出会った人すべてに日本への支援を感謝したい。そして日本の子どもたちに米国では被災地を心配する多くの人の存在があったことを伝えたい」。
 6カ月間のプログラム終了後、若手教師らは米国で得たスキルと思い出を胸に来年2月、帰国の途に就く。 【吉田純子、写真も】

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