【ぴーぷる】君野倫子さん:着物スタイリスト兼文筆家の

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日本で着物についての書籍を多数執筆し、米国でも着物の普及に励む

 1年半前に家族の仕事の都合でロサンゼルスに拠点を移し、着物スタイリストとして当地のアメリカ人や若者にも着物の魅力を伝えるべく普及活動に励む君野倫子さん。日本では、普段日常的に着られる着物の入門書や、歌舞伎役者の市川染五郎とタッグを組み、歌舞伎衣装の本を執筆するなどの活動を行ってきた。
 着物との出会いはアメリカのシカゴやテネシーで生活していた20代の頃。当時は着物を着たことも興味もなかったという。しかし日本人でありながら着物を着られず歴史などを知らないことに次第に恥ずかしさを覚えた。
 帰国後、華道、茶道など日本の伝統文化を学び始め、着物の魅力に取り憑かれた。それからというもの、普段から着物で生活をしている。
 ショーの中でも取り入れられたアメリカンビンテージ小物との出会いはロサンゼルスに移ってから。着物の色合いとの相性が良いことを発見し、以後、大正、昭和初期の着物とアメリカビンテージを取り入れたコーディネイトを日本人だけでなく、当地のアメリカ人に向けても提案している。「日本の着物の素晴らしさを伝える場所を米国で作りたい」その思いが今回のショーで形となった。
 着物ショーを開催するのは今回が初めて。初めてのショーということもあり、会場は大きなところではなく、「日本に興味があり、アートやファッションが好きな人が集まるローカルなギャラリーのようなところで見せたかった」という。
 「着物を崩さず可愛く見せる」のが基本スタイルで、ロサンゼルスでは着物に合う小物を探しにアンティークショップやフリーマーケットに足を運び、アメリカのビンテージレースなどに目を光らせる。コーディネイトをする際、イメージは絵に描いたりせず、ビンテージのものを手に取り着物に合うと感じたものを合わせていく。そんな君野さんのファンの年齢層は幅広い。
 今後は男性の着物のスタイリングにも挑戦し、新たな可能性を地道に模索しながら、ショーを続けていきたいと意気込む。【吉田純子、写真も】

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