南加鹿児島県人会:初の女性会長が誕生

0

新年を祝し、乾杯する南加鹿児島県人会の会員と来賓


初の女性会長に就任し、あいさつに立つ西元美代子新会長


 南加県人会の中で最古の歴史を誇る南加鹿児島県人会は4日、2012年度総会および新年親睦会を小東京のミヤコホテルで催した。在ロサンゼルス総領事館から中山智史領事と紀子夫人をはじめとする来賓や会員約80人が参加する中、過去7年間幹事を務めてきた西元美代子さんの会長就任が承認され、1899年の同会創設以来、初の女性会長の誕生となった。
 2年前の役員人事に続き、会員の高齢化などで今年も後任選出は難を極めた。西元新会長は、「いろいろな方に会長をお願いして回ったが引き受けてくれる人は見つからず、会を休会しましょうかというところまでいった」とその厳しい背景を説明。「鹿児島生まれではない自分が会長に就任することにためらいを感じた」というが、「歴史ある会をなくすことはできない」と、引き受けた。
 西元会長は、自分一人では微力なため、会員や周りからの助けが必要と切に訴え、「会の存続を一番に考え、私は縁の下の力持ちになりますので、皆さんと一緒に前に進んでいけたら」と、あらためて協力を呼びかけた。
 この他、婦人会会長に西敬子さん、青壮年部部長に小原謙一さん、ヘリテージクラブ部長に井上クリスティーンさんがそれぞれ就任した。
 2年の任期を終え退任のあいさつに立った西屋国弘前会長は、西元新会長を「とても聡明で立派な人」と称え、一緒に素晴らしい県人会にしていきましょうと呼びかけた。
 西屋さんはまた、東日本大震災の義援金として計1万3200ドルが集まり、県人会協議会を通じ送金したことを報告。協力してくれた会員らに感謝の言葉を述べた。
 また、毎年ピクニック開催時に成績優秀学生と高校を卒業した会員子弟に奨学金を授与している鹿児島ファウンデーションの山口弘会長は、今年から優秀学生への奨学金を取りやめ、代わりに日本短期研修を考えていると発表。詳細は今後県側と話し合いを持って決めるとした。一方、高校卒業生への奨学金授与は例年通り続ける予定。

踊りを披露する日本民謡研究会ロサンゼルス支部「寿の会」の井本豊春寿さん(左)と井上とよ寿舞さん


 さらにこの日は、鹿児島県と岐阜県が姉妹県盟約を結んでいることから、南加岐阜県人会のハッピー水谷会長を来賓として紹介。岐阜県は、江戸時代の宝暦年間に同県南部を流れる木曽三川(木曽川、長良川、揖斐川)の治水工事を完成させた薩摩藩士の偉業を称え、1971年に鹿児島県と姉妹県盟約を結んでおり、昨年40周年を迎えた。これを受け、南加でも両県の絆を深め、交流を図ろうと互いの結束を固めた。
 新年親睦会の席では、川上幸一郎さん、清水実千男さん、織田勝彦さん、森敦さんの4人が新会員として紹介された。また、1955年からアメリカの難民救済法を利用して日本から多くの農民を加州に送った「カリフォルニア移民の父」と呼ばれる故内田善一郎さんの長男、誠一郎さんが北加からはるばる参加。会員らと親睦を深めた。
 エンターテインメントは、日本民謡研究会ロサンゼルス支部「寿の会」による踊りや参加者によるカラオケ、またカルカンコーラスの合唱などが披露された。
【中村良子、写真も】

大きな声で合唱するカルカンコーラスのメンバー

Share.

Leave A Reply