大日本農会南加支会: 農事有功章、受章者を祝福

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受章を祝して乾杯。右端から景山さん、橋本さんと来賓

 大日本農会南加支会(野崎住吉会長)が4日、モンテベロ市のクワイエットキャノンで、農事有功章受章者の祝賀会を開催した。松本修一・在ロサンゼルス日本国領事をはじめ、日系諸団体の代表者などおよそ90人が出席する中、2010年度に緑白授有功章を受章した橋本陽太郎さんと弓削スティーブさん、11年度受章者の景山浩さんの3人の功績をたたえ、祝福した。
 緑白綬有功章は農事功績が顕著な農業従事者に贈られ、毎年日本国内と北米から選出される。
 受章者のひとり、橋本さんはウエストLAのソーテルで家業のナーサリーを引き継ぎ経営している。父・七郎さんが27年に「OKナーサリー」を開業。第二次世界大戦による排日運動で一家は一時日本に帰国。橋本さんは日本で生まれた。
 終戦後、家族は米国に戻りナーサリーを再開。61年、17歳の時に橋本さんは渡米し、兄弟とともに父のビジネスを手伝った。82年にはリーテール・ナーサリーにかわり「橋本ナーサリー」として再出発を果たした。
 家業を引き継ぎ成功させた秘訣を「父の意志を継ぎ、家族仲良く一生懸命に働き、お客さまに喜んでもらえるよう励んできた」と説く。
 弓削さんはトーレンスとロサンゼルスで父親が30年代に開業した「K・ユゲ・ナーサリー」を経営している。戦争で一家は日系人戦時転住所に収容され、営業を停止。終戦後に再開し、現在は卸と小売りを半々に行っている。
 景山さんはウエストLAのソーテルで両親が開業した「FKナーサリー」を経営。戦争で家族は別々の転住所に収容され、築きあげたビジネス、土地、家屋すべてを失った。
 終戦後はナーサリーを再開し、60年代には植木業から卸売りにビジネス形態を変え、最新のコンピューターシステムでいつでも顧客のニーズに応えられるようにしている。
 現在30人の従業員を抱える景山さんは成功の秘訣を「利益をあげることだけが仕事ではない。忍耐強く働き、自分の仕事にプライドを持ち、笑顔で思いやりの心を持って続けていくことが大切」と力を込める。
 南加庭園業連盟の原田フランク会長、南加県人会協議会の岩下寿盛会長、南加日系商工会議所のハワード三好副会頭、大日本農会南加支会の野崎会長、松本領事は「3氏は農業の振興と日米の相互理解の促進に寄与しただけでなく、南加地区で親子2、3世代にわたり農園業を営み、幾多の困難にもめげず事業を成功へと導き、地域の美化に貢献してきた」とこれまでの功績をたたえた。
 欠席の弓削さんに代わり、橋本さんと景山さんがあいさつに立ち、出席者に対し感謝の気持ちを述べるとともに、受章を心から喜んだ。【吉田純子、写真も】

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